NAOT JAPANが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
第18弾は、テレビ番組の構成作家、ラジオパーソナリティーに加え、掃除能力検定士や名誉トイレ診断士などのマルチな顔をもつ、お笑いコンビ「どきどきキャンプ」佐藤満春さんと、自身のバンド活動に加えて、他のアーティストへの楽曲提供や、愛猫との生活をまとめた本の出版なども手がけるシンガソングライターの山田稔明さんのおふたりに、夕暮れの有楽町を歩いていただきました。
おふたりは、世界で唯一のトイレバンド!「サトミツ&ザ・トイレッツ」のメンバーとして、音楽活動を一緒に行う仲でもあります。有楽町を歩きながら、どんなお話が聞けるのでしょうか。
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ー神社につきましたね。
佐藤:前厄、本厄、後厄…。
△厄年一覧表を見つめる佐藤さん。
山田:サトミツさん、厄年?
佐藤:いや、厄抜けたと思ってたんですけど。今、43歳だから…。あれ?
ーとなると…、今は後厄ですかね。お祓いは行かれましたか?
佐藤:全く、行かないです。
ー山田さんは、お祓いなどは行かれるんですか?
山田:僕、毎年行きますよ。厄じゃなくても。ある意味、厄払いってすごいエンターテイメントですよね。「舞い」とかしてくれるじゃないですか。
佐藤:確かにね、そういう意味ではエンターテイメントだ。なるほど、厄除け行かなきゃだな…。
佐藤:「色で叶える願掛けみくじ」だって…!恋愛運、金運、厄払い、健康運、色々願掛けできるんですね。僕は、ま~願掛けするなら「健康運」かな~。
ー手堅い!(笑)
山田:僕も願掛けするなら「健康運」かな。
佐藤:やっぱり、一番最初に「恋愛運」が関係なくなってきますもんね、人生って。結婚とかして、ライフステージが変わってくると。
山田:そう。健康はずっと付きまとうでしょ。最後に願うのはやっぱり「健康」だよ。そういえば、僕は丑年だから、2021年は年男だったなぁ。
佐藤:干支って、年始は覚えてるけど、年末はもう分かんなくなっちゃいますよね。
ー新橋駅のSL広場につきましたね。
佐藤:SLに工事が入ってますね。これ、SLにイルミネーションを設置してるんですかね?まだ光ってないですけど。
山田:5時に光ったりしてね。……あ!!
佐藤:お~、きたきたきた。
山田:ほんとに光ったね(笑)
ー突然の質問なのです。ふたりでラジオや番組のコーナーをやるとしたら、どんなコーナーをしますか?
山田:音楽のコーナー、やりたいね〜!
佐藤:そう!それはいいかもしれないですね。僕はただの音楽ファンですけど。山田さんは本当に詳しいから、きっと楽しいと思います。山田さんに聞くと、「このバンドは、この時こういう感じだったよ」とか、そういうことまで教えてくれるんですよ。ね!
山田:そう。ちょっとしたひとネタ加えて説明するんです。あ~、サトミツさんこの音楽好きになったんだ、へぇ~!って言いながら。それはねぇ…って。
佐藤:だから、音楽のことは山田さんに聞きますね。僕の知り合いの中で、一番詳しいです。
ー「サトミツ&ザ・トイレッツ」のメンバーも出演してほしいですね。みなさん、仲が良さそうで見ていてすごく癒されます。
佐藤:そうですね。仲良いですよ。トイレッツは平和ですよ。以前、「パルテノン多摩」で子ども達向けのクリスマスライブをやったんです。トイレッツ、子どもたちにもすごく受けが良いんですよ。その時は、クリスマスソングもオリジナルでやりました。
△サトミツ・アンド・ザ・トイレッツのメンバーのみなさん
ー夕方の新橋はお仕事帰りのサラリーマンが多いですね。
佐藤:街頭インタビューとかでめちゃめちゃ見るイメージです。
山田:サトミツさん、ちゃんとお家に帰っているの?
佐藤:そうですね。まぁ、家に帰って寝てすぐ仕事には出ますけど。基本的には、毎日帰るようにします。夜の9時台10時台に会議があるので、その会議は、なるべく家からでるようにしています。
山田:じゃあ、逆にコロナ以前は?
佐藤:その時は外で対面でやってました。家からの会議だと、楽な部分もあることはあるので。でも気軽に会議に出れるようになっちゃったのもあるし、プライベートとの境目がなくなっちゃいましたね。
ー夜のおそくからの会議だと大変そうです。
佐藤:2月で44歳になるんですけど、50歳くらいまでがんばって仕事しようかなと。ペースはもうほんとにゆっくり。家にいて原稿送って終わりみたいな。
ーそれまでは走り続けるという。山田さんは、ご自宅に猫ちゃんがいますよね。もともとご自宅で過ごされることが多いのですか?
山田:猫と暮らしているから、旅行とかで家を開けることがほとんどなくて、出かけても3〜4日くらいです。そういう時は、猫の世話を友達に頼んだりしているんですけどね。
ミュージシャンなんで、ずっとツアーしている人もいるけど…。僕の場合、猫がいるから、ちゃんと家に帰るようになりましたね。生活のベースが自宅です。いろんなところ旅して暮らす、それは自分にはできないなぁ、と。
ー起点が家で、あくまでも帰ってくるということですね。
山田:何も考えずに、出っぱなしで色々なところを周るようなスタイルではなくなりました。拠り所があるから。もし猫がいなかったら、ずーっと放浪しているっていうのもひとつの憧れではあります。もし拠り所というか、帰る理由がなかったら、そういう人生もありなのかなあと。
ーなるほど。お二人ともすごくストイックなのかなという印象があるんですけど。お二人から滲み出るストイックさや真面目さが似ているんじゃないかなと…。
佐藤:めっちゃ真面目だと思います。それに、山田さんと僕、似ていると思いますよ!山田さんが作る曲は100万枚売れている!とかそういうことではないんですけど、僕にとっては、世の中で売れている音楽たちより、すごく心揺さぶられる。そこに本質がちゃんとあることがわかって作っている音楽だと思うんですよ。それは、僕が普段から意識していることというか、感じていることに共通していることというか。そう意味でも似ているなぁと。
山田:うんうん、そうだね。そういうところは似ているね。
佐藤:山田さんとはピントが合うんです。物作りにおいて山田さんと共通している部分が多い。自然と山田さんが作っているものが音楽のジャンルとしても好きだし、音楽を作ろうというモチベーションや目的も含めて、全部共感できるというか、勝手にですけど!
山田:なんか、すごい似たところはあるというか。例えば、サトミツさんこれどう思っているんだろうな~、とか僕はいつも興味があって。自分のことだけでなく、世の中で流行っているものに関しても、すごくフラットな目線があるから。どう思っているか聞きたいし、すごく信頼しているね。
ーフラットな目線というのは?
山田:例えば、何でもよくないというか。何でもいいと思っていないというか。
佐藤:うんうん。
山田:例えば僕は、コロナ禍にインスタとかインスタライブで、お客さんがすごく増えたんですよ。猫かわいいとか、山田さんいいな~とか言って、僕のことをインスタでしか知らない、リアルでは会ったことのないお客さんが結構増えたんだけど、自分自身はそれに対して一歩引いているというか。本当の僕のことを知ったら、ファンでいられるかな?みたいな(笑)そういった、批評性がありますね。
佐藤:何でも良いから、みたいな考え方ではないと。
山田:「批評性」というのが自分の中にあるから、線引きがあると言いますか。間違ってこっちに来ている人は、自分にはなんとなくわかるから。大丈夫か?僕の一挙手一投足で君は傷つくかもしれないぞ!ぐらい思ってるところがあって。
全方向に向けて、ものを作ってないっていうことを自分でわかっているつもりです。だから、サトミツさんみたいな人が近くにいてくれると、すごく感覚が似ているから安心できるというか、信頼ができるというか。話してて、「やっぱりそうだよね」とか、「なんか今流行っていることとかに、でもどうなんですかね」とか、すごく冷静に評価している人だと思うから。そういう人に自分の音楽が頼まれてるってのは、伝わってて嬉しいなって思う。
ーお互い似ているからこそ、批評性を共有できるんですね。出会うべくして出会ったというか。
山田:そうですね~。助かるというか、安心する。実際にラインとかでサトミツさんに、「この件についてはどうなの?」とか聞いてみて、「そういう答えが返ってくるんだ~」と意外なこともあるし、「やっぱりそうなんだー!」って納得することもあって。意外なことに関して自分の中で気づきがあったりして。そういうのってね、信頼している人じゃないとないから。
ー佐藤さんは、俯瞰で見ることにとても長けていらっしゃるのかなと。
山田:サトミツさんはすごく良い聞き手だと思う。サトミツさんがラジオ出るっていうとすぐ聞いて、すぐに言うもん。「良いラジオでした!」って。良い仕事したな、サトミツさん!って。
ーこういったことをお互いに話すこともありますか?
佐藤:そうですね。実際、感覚としては端々で、いろいろラジオとかで話させてもらった時とか。
山田:トイレッツのメンバーの誰かが出ていたら、お互いに聞いたり見たり。
佐藤:そうですね~、仲良いですね。仕事仲間というか。
山田:みんな幸せになったら良いなあって思ってるよ。あと、僕がチームの中では一番年上だから、メンバーのことを「お前は本当にバカだなぁ」って言えるんですよ。
佐藤:そうそう、山田さんしか言えないからね。山田さんのことはみんな尊敬してるし、信頼してますから。山田さんって、一見何も考えてないように見せかけて、一番考えてたりすることが多いから。結局、みんな山田さんの言うことは聞く、みたいな。
山田:「ほんとにバカだなぁ」って言うと「やっぱりそうですか~」って。もう、話してることは本当にしょうもないな~って感じで、面白いんですけど(笑)
ーそうやって言われたら、ちょっと嬉しい感じがするかもしれないです。
佐藤:うん、あると思いますよ(笑)
ー仕事でも、プライベートでも互いを見守りつつも高め合う。そんな仲間って本当にここる強いですね。おふたりのラジオコーナー、実現したらいいなぁ。素敵な「さんぽびより」、本当にありがとうございました!
左/GLACIER Buffalo Leather、右/EIGER Buffalo Leather