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2019.05.31

[インタビュー]さんぽびより #夏目知幸さん(Siamese Cats) #anccoさん #2/2


 
NAOTスタッフが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
 
なんだか素敵なあのひとは、どんな景色を見てるんだろう?
どんなことにクスッとして、どんなことを呟くんだろう?
 
第8弾はレトロな喫茶店や飲み屋さんが立ち並ぶ、中央線沿線の阿佐ヶ谷駅周辺が舞台。
 
文学やジャズや映画館など、カルチャーが生活に根ざしている阿佐ヶ谷周辺を歩くのは、4人組バンドSiamese Catsのギターボーカル・夏目知幸さんと、イラストレーターのanccoさん。
 
今回は、その後編をお届けします。(前編の様子はこちらから)
とりとめのない会話のなかに、それぞれの日常が垣間見える…ような気がするお散歩トーク。
それでは、どうぞ。
 
 


 

Twitter: @natsumetomoyuki
Instagram: @natsumetomoyuki

 


 

Instagram: @ancccoo
HP: オフィシャルサイト
 


 
 
 

 
 
ancco:近くにいたのに、阿佐ヶ谷に関わらずに生きてきたのを実感してます。
 
夏目:俺めちゃめちゃ関わってるからな~。元バイト先のジェラート屋もあるし、スタジオがこの近くにあるからいまだに週二回この道通ってるか。
 
 
ーー 夏目さんは東京に出てこられたのは大学からですか?
 
夏目:いや高校からです。とにかく千葉にいたくなくて。
 
ancco:わかるなあ。いかに地元を出るかですよ。
 
ーー 学生時代は生徒会をされてたってお聞きしました。リアルが充実してるイメージでしたが…。
 
夏目:そう、なんでかわかんないけど。してたんですよね。でも高校は男子校だったから、ただふざけてるだけで終わっていったかんじですよ。
 
ancco:男子校とか女子校の方が、学校に異性がいないからこそ、逆にちゃんと繋がってるようなイメージです。私は共学だったんだけど、本当に何もなくて。
 
夏目:確かに、女子校とはなんかあったね。一緒に旅行行ったり。
 
ancco:えー…!そこまで充実した回答が返ってくるとは…!
 
 

 
 
夏目:9人ずつくらいで行ったの。男子のうちが5人くらいが相手グループに恋してて。
なのに全員振られたんだよね。

 
ancco:えー!
 
夏目:実は俺もその中に好きな人がいてて、旅行中に告白しようと思ってたの。その旅行を計画したやつも「お前のこと応援するよ!」って言ってくれてててね。蓋開けてみたら、俺が好きだった子にそいつが告って付き合うことになってて…。人って怖いなって(笑)
 
ancco:めちゃめちゃだしに使われてるじゃないですか。
 
夏目:そう。それが2日目の夜に発覚したんだよね。
「今日告ろうと思ったのにあの二人なんかいい感じになってるぞ」って思って、男子部屋で「お前なんかいい感じになってる?」って聞いたら「応援してるって言ったけど俺先に告って付き合うことになったわ」って。
山中湖の近くに泊まってたんだけど、「やってられるか!」ってなってみんなで湖に行って。そこに飛び込もうって思ったんだけど、あまりに寒くて…。ああこれ死ぬかもなって思ってできなかったんだよね…。
それをみんなが見守ってくれてた(笑)

 
ancco:いい話ですね(笑)でもそいつ悪いな~。
 
夏目:気持ちが抑えられなかったんだろうね…しょうがない。
 
ancco:優しい!
 
 

△夏目さんオススメのお肉屋さん。

 

△タマネギいっぱいメンチカツ(170円)を頬張るanccoさん「うっまっ!」
 
 
ーー 夏目さんの歌詞を読んでると、どれだけ恋愛経験があるんだろう…と思います。バリエーションがすごい。
 
ancco:たしかに(笑)
 
夏目:そんなにないない!(笑)想像とか、人から聞いたりとか。
 
 
ーー どういうときに別れた恋人を思い出しますか?
 
夏目:う〜ん…思い出さないな〜。
 
ーー たしかに、引きずってるような歌詞がない気が…。男性って、別れた女性が綺麗になってる歌詞を書く印象があるんですけど、夏目さんの描く女性は綺麗になってないイメージです(笑)
 
夏目:たしかに!俺の書く女の子綺麗になってない(笑)
 
ancco:常に前をむいてるんだ。
 
夏目:思い出さないな~。俺ほんとに嫌いになるまでできるだけ別れないんですよ。頑張って頑張って、もう本当に一緒にいれないって思ったら別れる。
 
ancco:じゃあ長く付き合うタイプだ。
 
夏目:そう、だから別れた後はもう何も思い出したくないって気分だし、実際思い出さないかな〜。
あ、ここがバイトしてたジェラート屋のSINCERITAです。

 
 

 
 
ancco:すごい素敵な店じゃないですか。
 
夏目:超うまいですよ。
 
ancco:なんでここでバイトすることになったんですか?
 
夏目:阿佐ヶ谷で遊び始めたときに食べに来たら、めっちゃ美味しくて。いつも髪切ってもらってる人に「阿佐ヶ谷にめちゃめちゃ美味しいジェラート屋さんあるんだよ」って言ったら、「そこの店主も私が髪切ってるよ」って言い出して。
次にここ来た時に「僕リエコさんって人に切ってもらってるんですよ」って話しした時にちょうどバイト募集の張り紙を見つけて、「俺バイトできますよ」って(笑)面接して、働くことになりました。

 
 

△スタッフさんと夏目さんのアドバイスを受けつつ、それぞれおすすめの数種をチョイス
 
 
ancco:お、おいしい…。うますぎる。ここでバイトってもう幸せだな~。
 
ーー 見た目もインスタ映えしそうですね。anccoさんて、インスタグラムにご自身の作品しかあげないですよね。昔はわりとプライベートもあげてるイメージでしたが。
 
ancco:そうですね。しかも最近サボってる(笑)
 
ーー 逆に夏目さんは色んな画像をあげてらっしゃいますよね。おふたりともSNSの使い方が違うイメージですが、それぞれこだわりはありますか?
 
夏目:やー全然適当にやってたら、ちょっと前に女友達に「みんなあんたの顔が見たくてフォローしてるんだから顔をアップしなさい」って言われて、了解です!って(笑)それからはたま~にちゃんと顔を乗せるようにしてる。
 
 

△夏目「なんか変わった犬がいる」 anccoo「へん!」
 
 
ancco:SNSだと、きっとファンはそっちが見たいんですよね。正しいと思います。確かにもっと適当に使った方が面白いとは思うんですけど…。私がすごいネットをやってた小・中学生のころはもっと匿名性が高くて、それが「私の中で面白かったインターネット」なんですよね。
 
夏目:ああ、それはちょっとわかる。
 
ancco:みんなハンドルネームをもってて、その名前で生きていくみたいな。その感覚がなんとなく今の自分にも残ってるのかな。
 
 

△ancco「ほんとうにうまいです」
 
 
ーー 話は変わりますが、Siamese Catsの今回のツアーで大阪の会場にお邪魔しました。多幸感がすごくて本当に楽しかったです。ご本人としてはどんな感触ですか?
 
夏目:かなり楽しくて充実感がありますね。準備する期間が結構ちゃんと設けられたので、いざ始まるとあんまりバタバタせず、今はライブに集中すればいいだけだからかな。
 
ancco:ちゃんと臨めてるかんじ?
 
夏目:うん。あとツアー会場に海外が入ってるのも楽しみで。台湾とか韓国とか、海外でのツアーはやっぱあついんです。日本が一番やりづらい(笑)
 
ancco:ほかのアジアの国でのライブやクラブ会場の動画を見ても、みんなアゲ!って感じですよね。情熱がある。
向こうの絵のファンの子も、「好きです」って気持ちをすごくくれる。好きなものに対する情熱が日本人より熱い気がします。日本は「流行ってるから好き」っていうのもあるのかなって思う時があるけど、向こうは「大好き!」っていう熱意をまず感じます。

 
 

 
 
夏目:リアクションは本当にすごいよね。中国でライブした時なんか俺たちのこと知らないお客さんも来たんだけど、ノリのいい曲になるとみんなが騒ぎ出す。
 
ancco:その時初めて知った曲ってことですよね?
 
夏目:そうそう、最高に面白いよね。俺は英語も喋れないんだけど、向こうは簡単な日本語がわかる人も多いから、こっちが「ユー、最高!」とかいうと「ぅわー!」ってなる(笑)
 
ancco:あと中国の子と仕事してると、作り手にすごい愛情とリスペクトを感じるんですよ。比べるものじゃないとは思いますけど、日本はどこか冷めてるのかなって感じることもありますね。
 
夏目:ライブでも、当事者意識が薄いのかなって思うことがある。向こうの人は「自分もここに参加してる」って意識が強い。
日本の人は斜に構えてるっていうのは言い過ぎだけど、自分がそんなに重要な役割を果たしてるわけじゃないっていう意識なのかなって思う。
いや、そんなことはない!と言いたい。

 
 

 
 
ーー 夏目さん自身は、他の方のライブやフェスで結構はしゃぎますか?
 
夏目:場合によりますね(笑)
 
ancco:たしかに、友達のライブでめっちゃ暴れるのは違いますよね(笑)
 
夏目:最近ライブハウスにあんまり行けてなくて、なぜかクラブばっかり行ってて。そこでは全てを忘れて踊り狂ってる(笑)
明日も行くんだけど、サヌキナオヤってクリエーーターの友達から「疲れた。もう作品つくりたくない」っていう連絡が来たから、じゃあ元気出そう!って、渋谷で焼肉食べてから渋谷のVENTってクラブに行くことになってます。そうやって憂さを晴らそうぜって。

 
ancco:サヌキさんこもってそうですね~…。
 
夏目:漫画の連載も始めたから、「おれもう書かれへんわ…」ってなってて(笑)そいつが狂うほど踊ってるのを見に行く。
 
ancco:人が狂うほど踊るとこ見たいな~(笑)私もこの間、そこまで踊るか?ってくらい外国の人が踊ってるのをみて、引っ張られて楽しい気持ちになりました。
 
 

 
 
ーー おふたりがすっごく仕事に詰まっちゃった時は何をしますか?
 
夏目:家で本当にもう棒みたいになってます。マジで何もしない。
 
ancco:逃避のために映画見たりもしない?
 
夏目:映画はわりと常に見てるから、あんまり特別感が出ないんだよね。だからひたすらぼーっとして、新しいゲームやったり。最近だとスパーダーマンとか。あとサウナ!
 
ancco:ああ〜一時期、銭湯行きまくってたな…。私はめっちゃ他人の作品見ますね。
 
 
ーー 逃避じゃなくて、すごくちゃんと真正面から向き合ってますね!
 
ancco:いやもう私のやばい時ってほんとにやばいんですよ!逃げる猶予もない時が多い(笑)ちょっと猶予があるようならアガるような映画見たりもしますけど、やっぱりなんかヒントは得ようとしてるかも。
いかに逃避しようがサボろうが寝ようが締め切りはやってくるから(笑)

 
夏目:まあそうなったら机にかじりつくしかないよね(笑)
 
 

 
 
ーー では最後に、あなたにとっておさんぽとは?
 
夏目:俺めちゃめちゃ歩くんですよ。だからなんなんだろう、日常?
 
ーー 歩くときは一人ですか?
 
夏目:うん。以前バンドのneco眠るのバイオマンが、歩く時ぐらいしか一人の時間がないって言ってて。確かに俺は普段はバンドやってるし、一人で電車乗っても一人のようで一人じゃないっていうか、自分のことだけ考えられないっていうか。
家にいたらパソコンとか見ちゃうし、だから歩くのがいいって言ってて。わりとそれから、時間あって3駅くらいなら全然歩く。

 
ancco:解放されてるんですかね。
 
夏目:そうそう、一人ぼっちになれる。
 
ancco:私は自転車にめちゃめちゃ乗るので、サイクリングが散歩がわりですかね。やっぱり解放感があるし、運動チャンスで気持ちいいのもある。
 
夏目:運動チャンス(笑)
 
ancco:そう、移動でカロリー消費とストレス発散をすます!とにかく電車を乗らずに…。
 
 

 
 
夏目:わかる。とにかく乗りたくないよね。
 
ancco:そう、電車ってお金もかかる上に、よくちょっと嫌な気持ちにもなるから。なんでそこにいろんな人と居合わせないといけないのかという…。
 
夏目:近いですよね、距離が人と。
 
ancco:あと、音楽聴いてチャリンコ漕いでると、なんかなんでもできる気がしてくる(笑)やるぞ!ってハイにしてくれる。家にいると、現実が机のうえにあるから。「やるぞ!」が「やらないと…」になっちゃう。
 
夏目:そうそう!「今日は家のそうじするぞするぞするぞ!」でアゲげても、
帰るとコタツで寝ちゃう。

 
 

 
 


 

奥/GLACIER Taupe Suede 手前/CECILIA White
  
第9弾は、2019年8月公開予定です。
 
 


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