Column

さんぽびより #tupera tuperaさん 2/2

 
NAOTスタッフが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
 
第13弾は、青々とした木々の葉が広がる新緑の奈良公園が舞台。
絵本やイラストレーションをはじめ、様々な分野で幅広く活動されているユニットtupera tuperaの亀山達矢さんと中川敦子さんに奈良の町をおさんぽしていただきました。
 
後編は、神社でおみくじを引いてみたり、さんぽ途中のひとやすみ。
 
とりとめのない会話のなかにもゲストの日常が垣間見える…ような気がするお散歩トーク、どうぞお付き合いください。
 
▷前編はこちら
 


 


OFFICIAL WEB SITE: www.tupera-tupera.com/
Twitter: @tupera36
Instagram: @tupera_nakagawa

 
 


 


 

 
ー普段、神社は行かれますか?
 
亀山:よく行きますよ。僕は18歳までは伊勢にいたから、伊勢神宮が庭みたいな(笑)
 
ー今は京都にお住まいですよね?
 
亀山:京都に引っ越した理由は、賀茂川沿いに住みたかったからなんです。やっぱり自然数が多くて。鳥もいろいろいるんですよ。風も通るし気持ちよさが違う気がします。
 

 
とりこ:ヒムロ神社?っていうんだ。氷の神様…。
 
ー奈良って、実はかき氷が有名なんですけど、この神社では氷が祀られていて。かき氷好きの聖地みたいな神社なんですよ。
 
中川:へえ~!それで、氷室!氷室京介さんのファンもくるのかな(笑)
 
亀山:この神社うっそうとしてていいね。
 
中川:わあ、裏の木がすごいね! ちゃんと神様がいるね。
 

 
亀山:あの、やかん…。
 
中川:普通のやかんだよね?土瓶かと思った(笑)
 
ーたしかに(笑)ものすごく年季の入ったやかんですね。
 

 

 
一番古い記憶って思い出せますか?
 
亀山:あんまり考えたことないですね。うーん。ジュースを買ってもらって散歩したやつかな?
 
中川:その写真、残ってるよね。
 
亀山:ジュースを買ってもらって、すっごい喜んで歩いてるやつ。僕、子供の頃の写真の数が少ないんですけど、この時の引き伸ばした写真を飾ってるんですよ。だから覚えてるような感覚が持続してるんかな?
 
中川:写真を見ると思い出すんだろうけど…。むずかしいね。でも幼稚園の記憶はある!
 
ー小さい時はどんな子供だったんですか?
 
亀山:小さい時は、素直な子だったはず…。
 
中川:自分で言ってる(笑)
 

 
亀山:ちょっと上の男三人兄弟のいとこたちの顔色をうかがっていたので、少しおとなしめだったと思いますよ。
 
ー中川さんはいかがですか?
 
中川:私は引っ込み思案。地毛が天パなんですけど、お父さんの会社に行ったら、「きみ、エディマーフィーみたいだね」って言われて。子供の時はその人を知らなかったから、海外の人の名前言われてニコニコしてた(笑)
 
ーエディマーフィー、うきうきする響きですもんね(笑)
 
中川:あと、ひとりでぶらぶら散歩にでたり。友達とも遊んでたけど、一人で草花摘んだりしてたかな。
 

 
亀山:おみくじ引いたらとりこと同じ番号やった。
 
ー(神社の方)いややったらおみくじ引き直して大丈夫ですよ。
 
中川:そんな感じでいいんですか?(笑)
 
とりこ:私、末吉やった。
 
中川:私、吉。
 
はやた:やった、かあちゃんとおんなじ!とおちゃんも吉でいこうぜ。
 
亀山:とおちゃん、小吉やな…。
 
はやた:どっちがいいほう?
 

 
亀山:あ〜、『雑念が多すぎる。目に見えて早くは変わらず。出資多し。慎め。感情抑えよ。言いくるめに用心せよ。身を大切に扱え。動かぬがよし。』ふんだりけったり。全部だめだ(笑)
 
はやたくん:はあちんは?
 
中川:『願い事は信じて待て。学問は進む道、早めに決心して吉』だって(笑)
 
はやた:えぇ~!
 

 
ーtupera tuperaさんの作品は元気が出るような色使いが印象的ですよね!太陽がモチーフになっている作品もよく拝見しますが、お天気はやはり晴れがお好きですか?
 
亀山:ぼくは雨とかも好きなんですけど、一番好きな気象状況でいうと台風ですね。
 
ー台風ですか…!
 
亀山:台風が近づく前に静まり返る感じとか、好きですね。近づくと荒らして、通り過ぎると晴れて。
 
ーそれは少しわかる気がします…!
 
亀山:台風の重要性も考えたりしますね。
 
ーそれはどうしてですか?
 
亀山:僕、実家が真珠屋さんなんですよ。台風が伊勢湾をかき回して、プランクトンが湧くみたいだから、真珠にとっては実は台風って重要なんですよね。だから晴れも雨も、すべての天気は重要なんじゃないかなって。そういうことを偉そうに言ってみる、何も知らないけど(笑)
 
ーそういう意味では、台風も大切な天気なんですね。
 
亀山:あと、雪も好きですけどね。音が消えるし、辺りが真っ白に塗りつぶされて。雪国出身者じゃなくて雪でテンション上がらない大人ってちょっと仲良くなれない(笑)
 
ー中川さんはどうですか?
 
中川:私は普通に晴れが好きです(笑)
 
亀山:くもりの日、気分落ちてるもんね。
 
中川:でも、今のアトリエは窓が大きくて、作業しながら景色を眺められるので、どしゃぶりの雨なんかも、景色としては面白くて楽しめます。
 
ーそれはいい気分転換になりそうですね。
 

 
中川:虹も結構多いんですよ。
 
亀山:虹が一日二回とか出るともう笑うしかない。虹はやっぱ一回がいいですよ。たくさんでるとちょっとバカっぽい(笑)またでてるよ虹~みたいな。
 
中川:ほんと。面白いよね。
 
亀山:あと、雹とかもいいですよね。やっぱりイレギュラーなのが好きですね。仕事もそうで、イレギュラーなこと。あと、夢を持たない人間なので。
 
ーそれは意外でした!どちらかというと夢はたくさんお持ちなのかと…。
 
亀山:それは、予測不能な日常を繰り返す方が楽しみだから。何年先にこうなりたいとか一年後にこういうものを作りたいとかはないんです。どうなるかわからないっていうのが楽しいですね。
 
ーそう考えると、未来もなんだかわくわくしますね!
 
亀山:あと、思ってもみなかった人と出会うのとかが好きで。そういうのが楽しくてしょうがない(笑)予定通りにならないのは当たり前なんで、思い描かないほうがいいですね。
 

 
はやた:ふわふわ(マイクの風防)なくなってる…!
 
中川:あ!ほんとだ…!
 
亀山:え!大事なやつやん。ないの?
 
とりこ:はあちんの服についてる可能性高いかも。
 
ーさっそく、イレギュラーが生まれましたね…!
 
亀山:子供の頃の夢とかも、僕だけなんか「忍者レスラーになりたい」って適当に書いたんですよね。
 
ー「忍者レスラー」、聞いたことないです(笑)
 
亀山:僕もいまだにないけど(笑)作家になりたいとは思ってなかったし、今も絵本作家だとは思ってないです。僕たちは絵本だけじゃないし。でも、なんかそういうの好きなんです。イレギュラーなことがね。
 

 
ーもし今日が雨降りだったとしても、お二人なら楽しんでくださっていたかもしれないですね!
 
亀山:そうですね!
 
中川:きっとね。
 
亀山:どうなるかわかんないのはやっぱり楽しいですね。
 

 
はやた:みつかった!!
 
亀山:ふわふわ見つかったの?
 
中川:よかったね。
 
ーなんだか未来のことが楽しみになりました!みなさん、今日はありがとうございました!
 

左/DANIELA Matt Black
中央/IRIS Oily Dune Nubuk
右/DENALI Buffalo Leather
 
 
 
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