Column

あの人の靴、育てる靴 Vol.1 有賀薫さん

 
 
私たちはこれまで、NAOTの靴を通じて、たくさんの方に出会ってきました。
「憧れのあの人は、普段どんなふうに履いて、どんな風に育てているのだろう?」
そんな興味から、NAOTの靴を愛用してくださっている方にお話を伺う連載、「あの人の靴、育てる靴」をスタートします!
 
第一回は、10年以上に渡って365日スープを作られている、スープ作家の有賀薫さんです。
シンプルな材料と簡単な工程に、ちょっとしたコツが添えられた有賀さんのスープレシピ。作ってみると、なんだか毎日の料理に対する肩の力がふーっと抜けるような心地がします。
なにより、そうして完成するスープがほんとうに美味しいのです。
料理が苦手な人でも、「どんな味のスープができるのかな?」とついキッチンに向かってしまうほど。
 
そんなスープレシピをたくさん生み出されている有賀さんの、NAOTの靴との日常を覗かせていただきました。
 
 

 
 
| とにかく楽ちんな一足
 

 
ーいつも有賀さんのレシピでスープを作らせていただいています。そんな有賀さんがNAOTの靴を履いてくださっていたなんて…!一体どんな経緯で知っていただいたのでしょうか?
 
ありがとうございます!NAOTの靴を知ったのは、2013年に神楽坂にあるフラスコさんというギャラリーで、365日毎日作ったスープの写真と絵画の展覧会をやったのですが、そこのオーナーさんが「これは履きやすいですよ!」ってIRISを教えてくれたのがきっかけです。いざ履いてみたら、本当によくて、すっかり気に入っちゃいました。
 
ーちょうど“スープ作家”さんとして活動を始められる頃から愛用してくださっていたのですね!どんなところが決め手になったのでしょうか?
 
私、実は足のサイズが大きくて、自分の足に合う靴がなかなか見つからないんです。普段は男性ものやユニセックスのものを選んだりもしているのですが、そうすると今度は甲がぶかぶかしたりして、長く履いてると疲れちゃうこともあって…。
 
でもIRISは、最初に履いたときからピタッと足に馴染んで、すごく履きやすかったんです。
あとは、何と言ってもこのつっかけられる気軽さが、とにかく凄くて!「こんなに楽なのか?」って思いました。それ以来、こればっかり履いています。
 

 
 
| ちょっとした遠出のお供にも
 
ー1足目はどのお色を選ばれたのでしょうか?
 
最初は、Crazy Horseカラーを選びました。ジーンズに合わせたり、近場にお買い物に出たりするような時に使いたくて、あまり汚れが目立たない色がいいなと思ったんです。
 
これ、ちょっと大きく見えるでしょう?実は、いつの間にかうちの夫も気に入って履いていたんです(笑)
なので、自分のサイズよりも幅がちょっとぶかぶかになっています。
たくさん履いて、風合いが増してきた今はベランダで履いていますが、これはこれで気に入っています。
 

△手前:IRIS Crazy Horse 40サイズ(約8年ご愛用) / 奥:IRIS White 40サイズ(約2年ご愛用)
 
ー思いがけずご主人も履いてくださっていたとは、嬉しいです!IRISはもう1足愛用してくださっていますよね。
 
はい。Whiteカラーも持っています。私、白の服や靴がとても好きなんです。靴は色々持っているものの、自分の足に合うものはなかなか見つかっていなくて。でも、Crazy HorseカラーでIRISの履き心地のよさは分かっていたので、「これなら…!」と思って、2足目に選びました。
 

 

 
Whiteカラーは、ワンピースなどに合わせてレストランに出かけてもおかしくないし、ちょっとフォーマルな印象にもなるなと思っていて。なので、ちょっと遠くに出かける時や仕事の打ち合わせの時などにもよく履いています。実は、もう1足同じWhiteカラーのIRISを迎えようかと思っているくらいなんです(笑) 
 
ーなんと…!気に入ってくださって嬉しいです。靴の“育て方”にこだわりはありますか?
 
よっぽど埃っぽい日には布でさっと払ったりしていますが、基本的には玄関で脱いでそのままということが多いですね…。でも、ひとつ気を付けていることがあるとしたら、雨の日は履かないということでしょうか。それもあって、長持ちしてるのかなと思いますね。
 
 
| “履いていることを忘れられる”靴
 

 
ー以前、Twitterで「裸足で歩いても疲れなかった」と書いてくださっていましたよね。

そう、そうなんです!それがすごいですよね。私、裸足が大好きで、夏なんかはスニーカーとかでも裸足で履いちゃったりしてよく夫に怒られるんですけど(笑)
IRISも裸足で履いてみて「気持ちいいなあ」とすごく思ったので、多分それをそのままツイートしたんだと思います。
 

 
ー裸足で履いていただくのも心地よいですよね!ところで今回、最初にご連絡させていただいた時に、IRISを「使っています」と仰っていたのが印象に残っていまして。
 
あっ、そっか!普通は「履いてます」って言うのかしら。やっぱり私にとって靴って、もちろんおしゃれするためのものでもありますが、まず最優先としては、「自分が心地よく活発に動ける」ということがすごく重要なんです。
 
例えば、料理の仕事をしていると、重い荷物を持って買い物したり、屋外のイベントで料理をしたりするようなこともあって。そういうときは、履きやすさとか、長時間歩いて疲れないかといった機能性がないと、ちょっと辛いんです。なので、もしかしたら私にとっては靴もどこか“道具”のような感覚があるのかもしれません。
 

 
ー普段、調理道具などのコラムも書かれていますよね。なんだかそんな有賀さんならではの感覚のように感じます。
 
例えば鍋の重さとか、お玉とかおしゃもじとかの握った感じとかって、体にくっついて感じるものですよね。それと同じような感覚で、靴も足にくっついているものだから、自分とシームレスに一体化して、自分がそれを「使っている」とか「履いている」ってことを忘れてしまうぐらいの感じのものを常に探しているんです。
 

 
そういうものを身の回りに置いておいたり、身につけたりすることで、自分がいかに自然に動けるかというのは、特に料理の仕事をするようになってからよく考えています。
 
ただ、道具は仮に多少見栄えが悪くても裏方のものなのでいいのですが、靴はどんなに履きやすくてもおしゃれなものでないとちょっと寂しいというのが難しいところだなと思うんです。
そういう面で、私にとっての靴選びって、サイズの事、機能のこと、そしておしゃれさを掛け合わせると、針の穴に糸を通すみたいな感覚で本当に難しく感じることが昔から多かったんです。
 
IRISのデザインは、つま先がころんとした形なのがすごくかわいらしいなって思って、とても気に入っています。どちらかというとプレーンなデザインが好きなので、装飾的ではないところも好きです。それでいてストラップ部分がワンポイントになってくれるので、ちゃんとさりげなく個性もあるデザインなのがいいなと思っています。
 

 
あとは、私にとって歩くことってすごく大事なんです。仕事のことをずっと考えていると、だんだん前に進まなくなってくることがあって、そういうときは近所の公園で散歩しながら考えたりしています。そうすると、頭の中で自分と雑談するみたいな感覚になって、ちょっと頭がすっきりしたり、違う角度から考えられるようになったりするんです。
 

 
そういう時に、もし靴が足に当たっていたりすると、もうそこで考えが切れちゃうんですよね。だから、やっぱり裸足で歩いているみたいな感じでずっと足にストレスなく歩けると、考えることに集中できてすごくいいんです。そういう時に、IRISはすごく重宝しています。
 

ー様々な場面で有賀さんの日常に寄り添えているようでとても嬉しいです。では最後に、有賀さんにとってIRISとはどんな存在ですか?
 

 

 
 


 
 
ーもし、ご自身のIRISを豚汁の具材に例えるなら、どの具材だと思いますか?
 
大根かな。私のなかで、IRISにはベーシックというイメージがすごくあるので。
 
ーIRISを履いている人にスープを作ってあげるなら、どんなスープですか?
 
IRISが好きな人は、軽やかさを好む人なんだろうなと思うと…この春だったら、春キャベツにちょっとアサリをさっと合わせたスープはどうでしょう。
NAOTの靴を履いているような人って、自分の大事なものや自分に合ったものを丁寧に探したい人なのかな、と想像しました。
ほかに、例えばCLARAが好きな人なら…“質実”っていう感じがするから、豚の塊…ポトフとか、シチューとかが好きかな?
 

 
 
ーすごい!なんだか占いみたいです…!いつかほかの靴についても、ぜひお聞きしたいです。ありがとうございました!
 

 
履く人の数だけある、靴とのストーリー。
これからも、素敵な方の“NAOTの育て方”をご紹介していきます。
次回もぜひ、お楽しみに!
 

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