Column

さんぽびより #山田健人さん #吉開菜央さん 1/2

 
NAOT JAPANが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
 
なんだか素敵なあのひとは、どんな景色を見てるんだろう?
どんなことにクスッとして、どんなことを呟くんだろう?
 
第21弾のゲストは、映画作家/ダンサー/振付家として、生き物ならではの身体的な感覚・現象を素材に映像を中心に表現をされている吉開菜央さん、映像作家/ミュージシャンとして様々な音楽家のミュージックビデオを手がけながらバンド「yahyel」(ヤイエル)のメンバーとしても活躍される山田健人さんのお二人。
 
あらゆる音や人、その感情を、映像を通して、身体を通して表現されているお二人。
インスタントカメラ片手に、北千住の街を歩いていただきました。
 


 


WEB:Nao Yoshigai
instagram:@ghiiyonda
Twitter:@naoyoshigai

 
 


WEB:kentoyamada.com
instagram:@dutch_tokyo
Twitter:@dutch_tokyo

 


 

 
ーお二人の交友関係はいつ頃からなんでしょうか?
 
山田:最初は、何でしたっけ。
 
吉開:いつからだろうな~。
 
山田:最近は年に1回くらい一緒に仕事してますよね。振り付けを依頼させてもらったり。
 
山田:そうですね。確かに、ちょっと長い付き合いになってきましたね。いちばん最初はたぶん、「ゲスの極み乙女。」の『オンナは変わる』かな。
 

 
山田:そうそう。それが2018年くらいかな。で、そのあとにPARCOのCMでご一緒して、2020年に『夏のせい』(RADWIMPS)か。ここ3~4年くらいで合計3回くらい、お仕事でご一緒しています。
 

 
ーお二人のやりとりが、すごく仲良さそうだなと思いまして。
 
吉開:そうですね!フレンドリーに話します!
 
山田:あはは、いや、いつもお世話になっているな~って思ってますよ。(製作している映像作品に)コンテンポラリーなダンスの表現を入れたいときとか、いろいろ依頼させてもらってます。
 
 


 

 
 
ー北千住に来られたことはありますか?
 
山田:初めてです。北千住って何の街だろう。
 
吉開:なんだろう。
 
山田:住宅もあり、飲み屋もあり、
 
吉開:ピンク街もあり。以前、北千住に住んでたんです。3ヶ月だけだったけど。「Wheel Music」のときとか、この辺も撮影したんですよ。道端にお金を置いてみて、誰か拾わないかな?って遠くから望遠で狙ってみたりしたんですけどね、誰も拾わなかった(笑)
 

(吉開菜央 Dancing Filmsより)
 
 
 


 

 
 
吉開:たしか、この道を行くと面白かったような。でも、体が赴くままに行ったほうがいいですよね。
 
山田:そういうところあるよね。
 
吉開:今日は、最後は川に行きたいんですよ。河原を見たくて。あ、この道いいじゃん。ちょっと「小津っぽく」撮りましょう。
 
山田:小津のアングル。
 

 
吉開:あ~~!めっちゃいい!いそういそう!撮れました!
 

 
山田:小津っぽくって、安二郎でしょ?
 
吉開:そうです、最近すごいハマっちゃって。彼、こういう看板をすごく素敵に撮るんですよね。小津の看板は読むと面白い。
 
 


 
 
吉開:すごい!ちょっと岡本太郎っぽい矢印が。すごいですね。ここはなんなんですか?
 
ビルのおばさま:いろんな店舗が入っているんです。歯医者さんとか…
 
吉開:すごいオシャレですね、この矢印!
 
ビルのおばさま:あ、そうですか、うふふ(笑)
 
吉開:ちょっと撮ってもいいですか。かわいい。
 
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吉開:北千住に住んでた時は、演劇のカンパニーの主催の方が借りてた一軒家に、そのメンバーと住んでいたんです。みんなで制作しながら共に暮らしていて。住んでてほんとに面白かったです。
 
山田:家はどこらへんだったんですか?
 
吉開:家ね、たしかこの辺…。通りからちょっと外れて、マルイがすぐ近くに見えたはず。
 
山田:え?そんなレベルの記憶なの?外観、何色とかも記憶にないの?
 
吉開:ないです。
 
山田:うっそ~。
 
吉開:わたし、道を覚えるのもほんと無理なんですよ。
 
ー道に迷う方ですか?
 
吉開:かなり迷いますね。でも最近、試しにあえてGoogleを使わないで過ごしてみて、気づいたことがあって。人に聞くってことをやってみたら、どこにでも行けるようになりました。
 
ーああ、なるほど…! 山田さんは、道は迷われないですか?
 
山田:迷わないですね。一回通るとだいたい覚えます。車は運転しないんですけど、タクシーで移動するときは外見たりして、それで位置関係とか覚えちゃう。得意です。
 
ー道に関するだけでもお二人には対比がありますね。
 
吉開:山田さんを見てて思うんだけど、先回りして考えられるじゃないですか。現場でも、みんな頼りにしていると思う。そういう人が監督になるべきだなって。
 
山田:いやいやいや。そんなふうに言ってもらうことあんまりないです。
 
 
 
 
 


 
 

 
 
 
ーさて、通りの方へ戻りますか?
 
吉開:どうしようかな。もう川に向かってもいい気がする。
 
山田:公園は?
 
吉開:あ、公園があるのか。公園の方に行ってみようか。
 
 

 

 
 
吉開:ブランコとか乗ってみません?お正月に、実家の近くの公園で久しぶりに乗ってみたら、結構楽しくて。
 
山田:いや、どうぞどうぞ。ちょっと、一回、様子見させて。
 
吉開:あれ、一緒に乗らないの??乗りましょうよ。楽しいですよ。
 
山田:楽しいのはわかる。
 
吉開:大人になってからだと、こういう体感なかなかできないですよ。
 
山田:うん。そうだよね。
 


 
吉開:きゃー!楽しい!卑猥な感じで撮ってください!
 
山田:卑猥な感じ?(笑) じゃあ卑猥に漕いでください。
 
 

左/DIRECTOR Black Madras、右/OLGA Matt Black
 
 
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