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さんぽびより #幡野広志さん #竹内順平さん2/2


 
NAOT JAPANが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
 
なんだか素敵なあのひとは、どんな景色を見てるんだろう?
どんなことにクスッとして、どんなことを呟くんだろう?
 
第23弾は、写真家、文筆家でもあり奥様に向けた手紙をまとめた『ラブレター』が発売中の幡野広志さんと、「伝える」をプロデュースする会社BambooCutの代表であり、「立ち喰い梅干し屋」や「梅と星」を営む竹内順平さんに、浅草近辺を歩いていただきました。
 
後編も、押上付近を歩きつつ、仕事の話や美味しい食べ物の話まで?!一体どんなお話が聞けるのでしょうか。
 
▷前編はこちら
 


 

BambooCut HP: www.bamboo-cut.jp
Twitter: @jumpeitakeuchi
Instagram: @bamboocut
 
 

Twitter: @hatanohiroshi
note: note.com/hatanohiroshi/
 


 
 
竹内:あれっ、すごくストイックな銅像が…
 
幡野:これ手押し車だっけ?すげえな、せめて前後逆じゃねとかちょっと個人的には思うんだけど。あっ、書いてあるね。
 

 
竹内:支えるっていう…
 
幡野:あっベンチなんだ。
 
竹内:支え合う…
 
幡野:支え合ってないよね全然。支えてんのこいつだよね。アートベンチって言うんだ。これに座って、川を見るっていう。
 

 
幡野:あ、何これ。
 
竹内:マルシェが開かれてますね。あ、梅干しのダンボールがある。
 

 
幡野:こんなダンボールある?「うめぼし」なんて書いてあるダンボール。すごい。あっ、赤ピーマンがある。
 
竹内:本当だ、4個で100円。 安いっすね。
 
幡野:すごく安いよ。そもそもピーマンって、熟したらこういう風に赤くなるんだって。品種の違いじゃなくて、バナナが青から黄色くなるように、ピーマンも熟すと赤になるんだって。で、こっちの方が圧倒的に味が美味しいよ。だけど熟しちゃうから、流通の問題で、緑の段階で収穫して出しちゃう。赤色の状態のピーマンは採算があんまり取れないから、やらないんだって。
 
竹内:そっか。パプリカじゃなくて、ピーマンってことか。
 
幡野:6個だと150円とかになんのかな。8個はいらないんだけど。あっ、生落花生もあったよ。生落花生も買っちゃおう。
 

 
ーお会計にてー
 
幡野:ピーマンの赤いやつ、珍しいですね。
 
店員さん:はい。マーケットにも全然出ないかもしれない。パプリカの赤は買うけど、ピーマンの赤は熟してるって思われて。
 
幡野:そうそう。でも、味、全然美味しいじゃないすか。
 
店員さん:そうです。赤い方が栄養価高いです。でも実は、このピーマンは熟してるわけじゃないんですよ。これはりんごの色素を加えて赤色にしている品種なんですよ。
 
幡野:へー、なるほどね。
 

 
ー今日は、朝からおさんぽしていただいていますが、お二人が朝一番にすることは何ですか。
 
竹内:水を飲むかな。
 
幡野:あ、水飲むんだ。朝何するかな。部屋の片付けとかしちゃうかも。夜ごはん食べたのを、1日ほったらかして、次の日の朝、食洗機に入れたりしちゃって。
 
竹内:へー。でも、片付けるとちょっと仕事モードになっていく感じありますよね。基本的に幡野さんは、現像とかの中でする作業と、撮影とかの外でする作業、どっちが多いんですか?
 
幡野:やっぱ同じ回数だよね。外で撮影した分、中で現像するから。でもどうだろうなー。
 
竹内:執筆系はちょっと減りました? 
 
幡野:あ、減った減った。もう楽、すっごい楽。書く仕事なくすって楽。
 
竹内:書くの大変ですよね。「気仙沼漁師カレンダー」も来年最後なんで。 
 

△幡野さんが撮影された「気仙沼漁師カレンダー」2021年度版
 
幡野:だからかなり(写真の)ジャンルがさ…。
 
竹内:もう、全く違う方向に行きますね。
 
幡野:そうだよね。かなりいろんなジャンルの人だよね。ほんと写真学校の教材になるなあ。多分、あれはほんと勉強になると思う。こんなジャンルの違う人が同じテーマで、撮るって、すごく珍しい。
 
竹内:でもほんとに、漁師カレンダーで幡野さんと一緒に駆け回ってたときより、ちょっと力抜けたな自分っていう感じはしますね。あとやっぱ漁師カレンダーでいろんなカメラマンさんが撮ってるとこ見てると、超かっこいいですよね。ファインダー覗いてる瞬間って。
 
幡野:いやあ漁船乗ってる時ほんと、吐きそうだなって思った。
 
(一同笑い)
 
ーやっぱり酔うんですね…。竹内さんも一緒に乗ったら酔うんですか?
 
竹内:僕はね、見事に酔わないんですよ。
 
幡野:最初っから?優秀な三半規管をお持ちで。ファインダー覗くと激烈よ?激烈。すごい、ほんとに激烈。
 
竹内:しかもいろんなこと考えなきゃいけないじゃないですか。それが大変だなと思って。
 
幡野:酔うとね、考えるのやめる。遠くを見てる(笑)水平線だけ。
 
ーもう早く降りたいってことしか考えられなくなりますよね。
 
竹内:降りれないんですよ。こっちの都合で。
 
幡野:そうそう。早く大漁なんないかなって(笑)
 
竹内:早く引き揚げてくれよってなりますよね。
 

 
幡野:すごい。元祖タワー丼っていうのあるけど(笑)元祖も何もないよね(笑)
 
竹内:元祖タワー丼。いいっすね~。いい感じでダサいですね~。
 
ーよかったらタワー丼のお店前まで行きますか?
 
竹内:行きましょうか。あれUターンしろってことじゃないんですか?
 
幡野:いやあそこ左入ってこう、あ、あの辺なんじゃない。
 
竹内:あ、そういうことか。
 

 
幡野:あった!英語…「TOWER-DON」(笑)ドンって英語で無かったのかなあ。
 
竹内:「DON」がわかんないよなあ。
 
幡野:天重とかも、「TEN…」
 
二人で同時に:「JU」って(笑)
 
竹内:「JU」の説明が大変ですよね。
 

 
幡野:あ、すげえ美味そう。これ甘栗じゃない?じゃあ買っちゃおうかな。
 
竹内:栗好きですか?
 
幡野:栗大好き。
 

 
ー竹内さんは好きな甘いものはあるんですか?
 
竹内:僕は、どらやきとか羊羹とか好きなんですよ。でも栗に興奮しないんですよね。温度差すごいありますよね今(笑)全然、栗羊羹とかも…。幡野さん、結構買いましたね。
 
幡野:結構買っちゃった。お水の中に、水飴を入れて茹でるんだって。
 
竹内:ほお~。
 
幡野:「それで甘くなってるんですか」って聞いたら、「違うんですよ」って言われた(笑)汚れとか、あと剥きやすくもなるのかなあ。だから多分甘栗ツヤツヤしてるんだろうね。
 
竹内:コーティングされてるんですね。
 
幡野:そう。こういう買い物してよく話しかけちゃうんだけど、これで無駄な知識がどんどん増えていくっていう(笑)
 
竹内:いやいや、物知りですよね、幡野さん。
 
幡野:いや(笑)無駄な知識が…。
 

 
ーお二人が、若者だった時どんな大人になりたいと思っていましたか?
 
幡野:僕わりとこんな大人。なっちゃった。なったわ!こないだ青森に行ってる時も思った。あ、これやりたかったんだよねーって。できてるわ。
 
竹内:僕もこんな大人かな。父がとにかく営業で地方に行ってたんで、僕も出張が多い仕事をしたかったんですよ。仕事でいろんなとこに行ける。それはね、叶ったんですよね。めちゃめちゃ出張多いんで。
 
幡野:なれたね、じゃあ。
 

 
竹内:なれました。なれたのかなあ。でも写真家になるということは、最初に写真家になりたいって思った時に、親が写真家じゃなかったら、どれくらいの単価なのかとかも全部分かんないじゃないですか、稼ぎとか。その不安はなかったんですか?稼げる職業なんだろうかみたいな。
 
幡野:ほかの写真家が普通に生活できてるから、まあそれなりにはもらえるだろうってのはあったけど…お金はあんまり気にしてなくて。それよりも、気仙沼の漁師カレンダーとかもそうだけど、漁船に乗って、漁師さんの写真を撮れるっていうチャンスがそもそもないでしょ?そういうものの方が楽しいって思っちゃう。散歩とかしてても、甘栗屋さんのおじさんと喋れるのが結構面白かったりする。それで知らないことが知れて、それが面白いなとは思う。
 
竹内:いいっすね。
 
幡野:子どもの頃ってかまあ、二十歳ぐらいのときになりたかった大人になれてる。なった。
 

 
竹内:お父さんがそう言ってくれてた方がいいですよね。まだ子どもはいないんですけど、お父さん何やってんのって聞かれて「梅干し」って言われるの、どうなんですかね。大丈夫かな。
 
幡野:そんなん、お店の経営とかでいいじゃん(笑)梅干し、一等地でやってるぜって。
 

 
ーそろそろ終着点ですね。最後に聞かせてください!あなたにとってお散歩とは?
 
幡野:散歩ねー。僕写真家なんで、カメラがないと、多分歩かないと思うんです(笑)カメラがあると写真撮るから、お散歩っていうか、撮影なんでしょうね、きっとね。だから沖縄や北海道で写真撮るのと、この辺を歩きながら散歩して写真撮るの、変わらないってことなのかな。
 
竹内:素晴らしい答えすぎて…。僕も散歩することは少ないんですけど、駅からどこか目的地へ向かうときに、時間がある時は方角だけ調べて、あとスマホのコンパスを見て進むんですよ。グーグルマップも見ずに。その方が発見が多くて。
 
幡野:そうね、知らないものあるよね。
 
竹内:あと、こっちの方が良さそう見たいな感覚あるじゃないですか。あの嗅覚を発揮するのがなんか好きで。家にいても、スマホ見ててもその感覚がないというか。
 
幡野:知ってる街が知らない街になるよね。知らない街歩くと面白いのと同じだよね。
 
竹内:あとこの前姫路の仕事で、美味そうと思ってたまたま入ったお店が美味しかったんですよ。姫路のこと全く知らないのに、その飯が美味しかっただけで、姫路っていい街だなあってなった。あの感覚って面白いなって思って。
 
幡野:あるね。その逆パターンも悲しいことに起きるから(笑)
 

 


 
おまけ
竹内:写ルンです、あと一枚らしいです(笑)
 
ー1枚ここで最後、記念撮影撮りますね。
 
竹内:ほんとですか。じゃあ、写ルンですで、二人撮ってもらっていですか?
 
ーはい、チーズ。
 
幡野:人は、写ルンですを構えると猫背になるっていう、なんでだろう。(笑)
 
 

 
 
 
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