NAOTスタッフが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
第13弾は、青々とした木々の葉が広がる新緑の奈良公園が舞台。
絵本やイラストレーションをはじめ、様々な分野で幅広く活動されているユニットtupera tuperaの亀山達矢さんと中川敦子さんに奈良の町をおさんぽしていただきました
前編では、お二人の創作のお話から家族みなさんで奈良公園ならではのあの素材を使って「かおPLAY」をやってみたり。
とりとめのない会話のなかにもゲストの日常が垣間見える…ような気がするお散歩トーク、どうぞお付き合いください。
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亀山:鹿だよ。来い来い。ツノにも毛が生えてるんだね。生えたてのは結構オイリーですね。
中川:ツノの色、結構すごくない?レザーみたいな。
はやた:ふわふわしてる。
亀山:どうしても鹿に目が行きますね(笑)
ー奈良に来られたことは?
亀山:ならまちに来たのは、東京から京都に引っ越したこの4年間で3回か2回ぐらいかな。
中川:3回目じゃない?
ーご家族でお散歩はよくされますか?
亀山:そんなにしないけど、家族でドライブには行きますね。行き当たりばったりで。
中川:京都で行き当たりばったりだと、知らなかった場所に急に神社があったりして。後から調べてみたら意外と有名なとこだったりするんですよ。
ー作品のアイデアを思いつくのもドライブ中ですか?
亀山:あらゆる時です。
中川:ほんと!あらゆる時に(笑)
亀山:でもダダ漏れではなくて、考えなきゃなって降ろす感じ。それで満足しちゃうんですよね。この人(中川)はそれを練って育てる。
中川:展開するっていう感じかな。
ー意見を言い合って創作を進めているんですか?
亀山:そうですね。言ってみてすぐ伝わってシンクロする時もあるし、面白さに気づくまでに時間がかかる時もあったり。それに、信頼できるパートナーの反応をみて、一旦自分から切り離して向こうにバトンタッチできるのがいいなと思いますね。
はやた:鹿いるよ!
中川:鹿はいっぱいいるから、ここは!(笑)
とりこ:鹿のツノって生えかわるじゃん?抜けたツノとか落ちてたりしないのかな?
中川:あぁ、確かにそうだね。あっ!来た来た!
とりこ:ちょっと頭赤くなってる…。
中川:喧嘩したのかな?かゆかったんじゃない?あっ何か食べた!
はやた:うんこを?
一同:ちがうちがう(笑)
はやた:かお作る?
とりこ:かおPLAYする?
中川:かめ~、これかおPLAYして。
ーかおPLAY…!?
とりこ:いい材料集めよ!
亀山:あっ、これ!うんこ置くわ。うんこ。
中川:黒目、うんこにする?(笑)
とりこ:黒目、うんこにしようよ!
亀山:うんこ、硬い…!
とりこ:つまめたりしたらいいよね。枝を箸みたいにして。
はやた:なんかきもちわるい~。
中川:これちょっとよくない?なんかクマっぽい。
とりこ:クマ~?
中川:クマだよ。それ、もうちょっと右かな…。
△あっという間に顔ができあがっていきます…!
ー「かおPLAY」は、よくやられるんですか?
中川:結構よくやりますね。
亀山:遊ぶものがなくても、こんな切株さえあればみんな楽しめますよということでね。
中川:みんなが作ってるところも撮ろう。
ー街中を歩いていて、(あれ、顔にできそう!)とか思われますか?
中川:ありますね!
亀山:ここで顔を放置して、通った人が「おっ!」ってなるのが好きで。ちょっと変えてみようかなっていうおじいちゃんとかがいたら最高だけど、なかなかいない(笑)
ー確かに!見つけた人の反応を見てみたくなりますね。
亀山:別に切株じゃなくてもできるんですよね。例えばでっかい河原で石とか、あとはマンホールでもいいし、食パンとか何でも。
はやた:松ぼっくりあった!
中川:おっ、いいじゃんいいじゃん。いいんじゃないこれで?
はやた・とりこ:できた~!!
△かおPLAY完成!
亀山:フンでフン描く?うんこのマークにする?(笑)でも触りたくないんだよね。
中川:まだやってる、フン集め(笑)
ーユーモラスな素材ですよね!
亀山:実は、うんこの絵本も出してるんですよ。日本のテレビ番組はグルメを取り上げることが多いけど、食べることと同じくらい出すことも大事なので、やっぱりうんこにも、もうちょっと注目するといいですよね。
ー言われてみて初めて気が付きました!確かに何事でも、出すこと、大事ですね。
中川:あ、鹿せんべい、売ってる。
とりこ:え、鹿せんべいって、鹿が食べるの?
中川:そう。でも、囲まれるよ。
とりこ:わぁー!すごーい!鹿せんべいあげたい!
△そしてお決まりの…。
ー動物のモチーフは写真を見て創作されているんですか?
亀山:そういうときもあるし、空想の時もあります。表現も色々なのでその都度。
中川:あれ、市役所ですか?県庁?なんか、望遠鏡みたい…。
亀山:ロボットみたいでいいですね。黒目つけたいなあ。
ーお互いに面白いなと思うところはありますか?
亀山:二人の場合、全く違うんですよ。本当に正反対で。僕は戸締りが好きで、あつこは開けるのが好きなんです。そういうのが多いんですよね。違うところを日々楽しんでます。それでバトルになることもありますけど(笑)
ー中川さんはいかがですか?
中川:面白いところ…。う~ん。亀山は「おもしろい」ですよ、やっぱり(笑)面白い担当。
ー担当なんですね(笑)
中川:三人の時は、穏やかに時間が流れる感じ。亀山がいると、子供達もテンションが上がって盛り上がるんですよね。
ー何かを作ることは昔からお好きだったんですか?
亀山:小学校の時は絵画教室でバンバン面白いの作ってたんですけど、それで一旦あきちゃったみたいで。
ー中学ではいかがでしたか?
亀山:中学生の時は選択授業で、書道をとってましたね。あと、土日はサーフィン、月〜金は水泳だったので…。
とりこ:水がすごい。
ーたしかに(笑)中川さんはいかがですか?
中川:私はね、昔から作ってる作業に癒されるんですよね。締め切りがあって忙しくても全然苦痛じゃなくて。
ーそうなんですね!焦ることはないんですか?
中川:アイデアが思いついていなかったりとか、あれはどうしよう、これはどうしようっていうのが溜まっていくと焦ってくるんですけど…。後は作るだけで、そこに向かって作業している時間は逆に心も癒されますね。
前/DENALI Buffalo Leather
奥/IRIS Oily Dune Nubuk
左/DANIELA Matt Black
右/DENALI Buffalo Leather
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