NAOT JAPANが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
なんだか素敵なあのひとは、どんな景色を見てるんだろう?
どんなことにクスッとして、どんなことを呟くんだろう?
第21弾のゲストは、映像作家/振付師/ダンサーなどとして、生き物ならではの身体的な感覚・現象を素材に映像を中心に表現をされている吉開菜央さん、映像作家/VJとして様々な音楽家のミュージックビデオを手がけながらバンド「yahyel」(ヤイエル)のメンバーとしても活躍される山田健人さんのお二人。
あらゆる音や人、その感情を、映像を通して、身体を通して表現されているお二人。
インスタントカメラ片手に、北千住の街を歩いていただきました。
▷前編はこちら
WEB:Nao Yoshigai
instagram:@ghiiyonda
Twitter:@naoyoshigai
WEB:kentoyamada.com
instagram:@dutch_tokyo
Twitter:@dutch_tokyo
吉開:山田さん、一緒にブランコ乗って、それをこう、お互いに撮ったら面白いじゃないですか。髪がなびいて多分かわいいと思うけど。やってみよ!
山田:面白いけど、やるのはいいけど、俺の…
吉開:イメージ?
山田:イメージと、逆すぎる(笑) ポップすぎて出せない、だめです。
吉開:そういうのあるんですね、でもやるだけやってみましょう。出さなければいいんですよ外に。
山田:そうか。そうだよな。いいですよ。
ーいい写真撮れそう!
吉開:しっかり足を使って、振り子になって。不思議な振り子ですね、山田さん。
山田:こわいこわい、足が地面についちゃう。
吉開:撮ります!かわいい~~!すごいすごい、超かわいい!!
吉開:いいじゃないですか、なんでも許した方が年取った時に楽ですよ。
山田:格言でたな。いやいや、だめだよ。まだ。
吉開:だめなの?ちょっと聞きたいんですけど、私いま34歳なんですけどね、ミニスカ履いたらだめですか?あり?
山田:全然ありだと思う。自由にした方がいい。
吉開:似合ってるかどうかはわからない。
山田:見たことないからなんともいえないですけど。
吉開:じゃ、あとで見てもらってもいいですか。
山田:えっ持ってきてるんですか?
吉開:いやいや、写真で(笑) でも旦那さんに見せたら、ちょっと隣は歩きたくないって言われました。
山田:ええ〜。ちゃんと見ます。
ー着たいもの着たらいいですよね、人生短いですし。
吉開:本当にそう!
吉開:山田さん、最近は音楽活動はされてるんですか?
山田:してます。今年はライブとかもやれたらいいなと。
吉開:そうなんだ。山田さんはバンドではどんなことしてるんですか?シンセサイザー?
山田:最近はギターを弾いてます。
吉開:ギター!なんでもできるんですね。
山田:いやいや、そんなにできないんだけどね、がんばって練習してる。毎日。
吉開:毎日練習?すごい。いつから音楽やってたんですか?
山田:厳密に言うと難しいんだけど、自分の音を入れるということをはじめたのは2年くらい前からかな。
吉開:へええ、2年。でも(バンドとの)関わりは長いよね。
山田:そうだね。映像ではもっと長く一緒にやってきたから、どうやって曲を作ってるかとか、成り立ちや経緯はわかっていると思うんですけど。
吉開:楽器とか、習ったりはしてないんですか?独学で?
山田:小学生のころにトータル1~2年くらい、ピアノ習ってました。楽譜読めるくらいですよ。
吉開:楽譜読めるのすごいですよ!
山田:読めた、のほうが正しいかも。
ー音楽作るときは、ご自分で楽譜も書かれるんですか?
山田:いや、自分で譜面に起こしたことはないです。必要ないからかな。
山田:これ川?
吉開:川!川!
山田:お~なんかやってるな~。
吉開:着いた~!のどかじゃ!
ー今年、2022年も数ヶ月経ってしまいましたが、こんな1年にしたいという抱負はありますか?
吉開:えー!いろいろあるなぁ。
ー例えば形容詞ひとことでも良いですよ。
吉開:形容詞ひとことか・・・うーん。具体的に2個あるな。
山田:歩みを止めないと出てこないんじゃない。
吉開:じゃあ歩みを止めましょう。
ー歩みを止めることも結構あるんですか?
山田:結構ある。
吉開:もう2個思いつきました。具体的なやつ。どっちにしたら良いかな。あ、でも3個出てきたな。
ー結構ありますね。
吉開:4つ目は私一人じゃどうしようもできないことですね。
ーその中の一つとかどうですか?
吉開:どうしようかな。
吉開:いろんなことが思い浮かんできたけれど、やっぱり「心身ともに健康」ですね。親族も、周りの友達も、みんな。
ー去年は体調を崩されたりしましたか?
吉開:体調は、ちょこちょこ波はありましたね。
ー生きてたら波もありますよね。
吉開:そうですね。うん、そうです。
ああ、今年の目標っていうか、思ったのは…いま本当に私は、人と話したいなって。
コロナ禍になってから、人と新しく出会ったり話したりすることがすごく減ったし、例えば道を歩いてても、その辺のおばあちゃんに話しかけることもできなくなって。感染のことも気にさせちゃうかなとか考えて、ずっと声をかけられずにいたんです。でも、声を掛けてみたら、なんだ、みんな話したいと思ってるんだって。そういうのも、やりたいことですね。
ーなるほど。どうでも良い話がしたいですよね。
吉開:そうなの!メディアとかニュースとか見たら全部深刻で落ち込むけど、生きていて人と触れ合っていたら、幸せなことも同時に起こっていると思うから。フラットでいたい。もちろん、悲しいニュースも、ちゃんと情報を見て考えて知っておきたいけど。
ーでは山田さんはどうですか?
山田:難しいな。ぱっと出てこないですね。
吉開:欲とか、ないですか?
山田:今は、あんまりないんですよね。
吉開:山田さんは映画は興味ないのか。
山田:興味ありますよ。
吉開:本当に?どういう映画ですか?
山田:普通の長編を。
吉開:ジャンルとかは?
山田:たぶんコメディではないな。
吉開:あははは(笑) それはね、わかる。アクションは?
山田:うーん、やるならサスペンス。
吉開:へー、そっちか!私、アクション映画出たいんだけどなー!
山田:うーん。まず、いま関わってくれてる人たちとの関係を、もっと濃く深く強くしたいです、愛でもって。愛するというよりは愛し遂げることに興味がある。
吉開:愛し遂げるって良いですね。
山田:ちょっと抽象的ですけど、そういうことがしたい。いつ死ぬか分からんなと思って。
吉開:そう!!だから、ミニスカ履きたかったら今日履いた方が良い。
山田:うん。良いね。
吉開:いや~お散歩できて良かったですね!
ーありがとうございます!
山田:雨降ったらできないもんね。
吉開:晴れ男!
山田:いや~それはどうかな。
吉開:山田さんの色んな表情が撮れました。このフィルムだけでもう、もう山田さん写真集ですよ。
山田:怖い、怖い(笑)
ー現像、楽しみです。
左/DIRECTOR Black Madras、右/OLGA Matt Black