NAOT JAPANが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
なんだか素敵なあのひとは、どんな景色を見てるんだろう?
どんなことにクスッとして、どんなことを呟くんだろう?
第23弾は、写真家、文筆家でもあり奥様に向けた手紙をまとめた『ラブレター』が発売中の幡野広志さんと、「伝える」をプロデュースする会社BambooCutの代表であり、「立ち喰い梅干し屋」や「梅と星」を営む竹内順平さんに、浅草近辺を歩いていただきました。
もともと竹内さんが手がける『気仙沼漁師カレンダー』の2021年版の写真を幡野さんが撮影されたりと、以前から交流があるお二人。梅干しにまつわる話題から、遺伝子の話まで?!一体どんなお話が聞けるのでしょうか。
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竹内:お会いするのは、お店(梅と星)来てくださった時ぶりですか?
幡野:そうだと思う。この前、ネットでお店が紹介されてるの見たよ。バズってたね。
竹内:梅干し嫌いの幡野さんからしたら信じられない光景だと思うんですけど。
幡野:正直信じられない。梅に並べない(笑)
竹内:幡野さんに食べ比べしてほしいなあ。
幡野:いや、妻が食べるから一応家にはあるんだけど。梅干しはね、美味しいと思ったこと一回もないっすね。梅酒に梅ジュース、とか梅ガムとかは好きなんですけど、梅干しはすっぱい。この間食べたの。梅干しをすっごい顔でぐあーって言いながら苦しそうに食べてたら子供が危険なものって認識しちゃったみたいで。ああそっか、こうやって、梅干し嫌いな子ができるんだと思って。いけないなって。
竹内:いけないですね、それいけないやつだ。絶対ゆうくん(息子さん)食べないだろうなあ。
幡野:梅ってそもそも外国で育ってないのかな?梅酒も日本だけ?
竹内:梅の発祥は中国やインドだなんて説もあるんです。梅酒の発祥は日本なんだそうです。
幡野:梅酒とかすごく美味しいけどね。あ、今年梅ジュースは作った。なんで梅干しってあんな酸っぱいんだろうね。酸っぱすぎるんだよね。梅は好きだけど…。
竹内:っていうかこんな梅干しの話ばっかりでいいんですか?
ー全然大丈夫です(笑)お二人は、おさんぽをよくされますか?
幡野:しますよ。NAOTの靴を買ってからは、もう必ずNAOT。雨の日もNAOT。
竹内:じゃあこれも、マイNAOT?
幡野:マイNAOT。土砂降りの日もNAOT。アウトドア用の防水靴下があって、それ履くと、サンダルとか全然濡れない。防水スプレーもふって。
ー結構ハードに履かれていますね!竹内さんはいかがですか?
竹内:最近あんまり散歩しないんですよね。それこそ浅草はずっと散歩するんですけど、ふらっとどっかにみたいな。
幡野:へーそうなんだ。あっ、すごいね、スカイツリー?これ。
竹内:そうですね。ギリギリ展望台…見えますね。
ー幡野さんは、登ったことがないっておっしゃっていましたよね。
幡野:登ったことないっすね。仕事でもない。
竹内:じゃあ東京タワーは?
幡野:東京タワーはこの間登った(笑)子供が登りたいっていうから。京都タワーは3回登りました。札幌タワーとか名古屋タワーも2回くらい登ってる。
竹内:スカイツリー1回登ってくださいよ。登りますよ一緒に。幡野さん初めてのスカイツリー、僕は光栄ですよ。
ーお二人のお話からも十分伝わるのですが、元々仲が良いとお伺いしてたので、お互いの好きなところをお聞きできますか?
幡野:順平くんは、温厚だよね。
竹内:本当ですか。幡野さんの方が温厚ですよ。
幡野:順平くんは、お父さんが有名な方だけど、いわゆる「二世」の世間一般のイメージって、ボンボンで性格悪いみたいのが、ちょっとあるでしょ。現実は、こうなの。共通してみんなそうなんだけど、親がすごく有名なタレントさんとか文化人のお子さんは、大体性格がいい。世間の思う感じとはちょっと違うよね。思わない?自分じゃ言いにくいかもしんないけど。
竹内:嬉しいっすね、めっちゃ嬉しい。でもやっぱどこかで何クソ魂が…。こう、なんていうんでしょう、親には勝てないじゃないけど…。劣等感というか。
幡野:それも、みんなね、言う。大学教授の息子さんとかも言う。
竹内:漁師カレンダーのイベントで、幡野さんや糸井さん(糸井重里さん)とご飯を食べた時に、才能は子供に遺伝するって話を横で聞いてて。ああ遺伝して欲しいなーって思いながら聞いてたんですよ。
幡野:あの後勉強したの。行動遺伝学っていってね、ほとんどが遺伝するの。背が高い親の子が背が高くなるっていうことはまあわかるじゃない。運動神経が良い親の子が運動神経が良かったり、顔が似るとかも。指紋なんかは98%似るんだって。環境が違って、変わるのは、言語ぐらい。それ以外は、ほとんど遺伝才能。親が与えるものではない部分で子にどんな影響があったかっていうところが人格形成なんだって。
竹内:育った環境が違っても?それはすごいですね。味とか、親と同じ好みになるのは、同じ環境で育っているからだと思っていたんですけど…環境が違ってもそうなんですね。
幡野:そう、本人の努力ってのはもちろんあるんだけど、遺伝の部分も大きいみたい。結構、酷な学問だなと思って。行動遺伝学。
竹内:抗えないってことですもんね。じゃあ、何で梅干しがんばれてるんだって言う…(笑)
幡野:梅干しなんかはまさに非共有環境の部分だよね。どっかで梅干しに影響を受けて、それでハマったわけでしょ。いや、遺伝はね、かなりある。
ー竹内さんは、幡野さんの好きなところは?
竹内:いやもう全部、受け止めてくれるところですかね。なんか、インドの神様と喋ってるような…
幡野:嘘でしょ。インドの神様、見たことある?俺、インドで見たけど、ほぼ鬼みたいだったよ(笑)
竹内:本当仏さまなんですよ。
幡野:そうかな。まあでも、あんまり物事は断らないタイプかもしんない。
竹内:幡野さんに、「順平くんが幸せにならないと、他の人を幸せにできないよ」って言われたのは…
幡野:ああ、そうね。結婚のタイミングだったんだよね。
竹内:僕の恋愛相談をずっと幡野さんに…
幡野:そうだね(笑)
ー恋愛相談もされてたんですね!
竹内:令和のタイミングも一緒にいましたよね。
幡野:そうだったね。菅官房長官の令和の発表の時。気仙沼の電車の中だったよね。
竹内:面白かったなあ。
幡野:この公園はよく撮影に来るんだけど、これで遊ぶのかな。
竹内:こっから顔出す系じゃないですか?
幡野:中から?下から?ああでもすごいね。
竹内:いっぱい穴がある!
竹内:こういう遊び方で合ってるのかな?
幡野:これさ、宇宙船とかでさ、宇宙人に捕まったって考えたら超怖くない?
竹内:目覚ましたら…
幡野:そうそう。目覚ましたらこの状態でさ。パニックムービーみたいな(笑)
ー1日3食これでもいい!というような食べものはありますか?
幡野:羽釜ごはんかな。うち、炊飯器じゃなくて羽釜でご飯炊いてて。もう、それが美味しすぎて。あのね、本当に肉とか魚とかそこまで必要なくなる。
竹内:僕は、なんだろうな。羽釜ご飯だと同じなので…うなぎかな。うなぎは匂いだけでいけます。
幡野:うなぎのタレとかもそうだけどさ、タレがうまいんじゃないかって。アナゴでもドジョウでもいいんじゃないかってちょっと思うんだけどさ(笑)
ー幡野さんは羽釜ご飯がお好きとのことですが、好きなおにぎりの具などはありますか?
幡野:あ、おにぎりの具?やっぱり魚卵系じゃない?いくらとか。
竹内:たまらないですよね。
幡野:あと、塩辛とか。うちは塩辛入れちゃうんだけど。
竹内:おにぎりに?
幡野:そう。
竹内:お茶漬けに塩辛入れたことあります?
幡野:ある!美味しい。塩辛と米の組み合わせはもう…。
竹内:たまらんですよね。僕は、自分とこの美味しい梅干しだったら梅干しがいいんですけど、コンビニだったらシーチキンがいいです。
幡野:わかる、わかるわかるわかる、わかる。
竹内:シーチキンってすごくないですか。要はツナじゃないですか。
幡野:そうね、マグロだね。
竹内:海のチキンって言って、すごい…。
幡野:(笑)
竹内:革命ですよね。
幡野:革命だよね。シーチキンでしょ。海のチキンでしょ、全然チキンじゃないのに。
左/GLACIER Oily Dune Nubuk、右/WISDOM Black
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