NAOTスタッフが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
第4弾は、THE・大阪!な、南森町周辺(天神橋筋商店街)が舞台です。大阪の音楽シーンを引っ張って来たラジオ局・FM802がある天神橋筋商店街は、街頭インタビューでもお馴染みの日本一長い商店街。
そんなディープな大阪を、強く芯のある歌声と歌詞が共感を呼ぶミュージシャンのNakamuraEmiさんと、FM802のラジオDJとして長年活躍されている中島ヒロトさんに、ぶらり歩いていただきました。Nakamuraさんのデビュー前から彼女の才能に惚れ込み、ずっとファンだというヒロトさん。
秋の終わりに、仲良しなふたりがみつけた景色とは?お散歩トークの前編、どうぞお付き合いください。
HP: NakamuraEmi
Twitter: @nakamura_emi
Instagram: @djhirotonakajima
Blog: 公式ブログ
ーおふたりはよくラジオでも共演されていますよね。
Nakamura:ですね〜。デビューする前からラジオに呼んでくださったり、応援していただいて。会う度にもう、ぎゃ~!ってなってしがみついちゃうんですけど。
ヒロト:ぶら下がる感じね(笑)
ヒロト:Emiちゃんがインディーズのときからずっと歌が好きだったので、よくラジオにも来てもらってたんです。にしても今年はフェスとかライブとか本当に多いよね。
Nakamura:ありがたいですね〜。って呼んでいただいたことに感謝するんですけど、大抵いつも雨が降っちゃって…。
ヒロト:そうそう!今日のロケが決まったあともずっと言ってたよね、雨女だって。「え〜正直やだな〜」って思ってた(笑)
Nakamura:今朝も8時くらいに天気予報を見たらすごい曇りマークで焦りました。でもお天気もってよかった…!
Nakamura:ヒロトさんが大阪に来られたのは、ラジオのDJをするためですか?
ヒロト:そうそう。出身は熊本で、あっちでもそういう仕事をしてたんだけど、1994年に大阪に来ました。九州でもFM802は有名だったから、DJ募集してるっていうのを知って応募して、受かったのがきっかけですね。
ヒロト:最初は深夜3時からスタートする番組を担当しました。俺は一年でその番組の担当じゃなくなったんだけど、今も午前4時から午前6時の枠で番組は続いてますよ。すごいよね、もう夜か朝かわかんないよね。若手DJ、頑張ってます!
Nakamura:すごい!大変ですね。
ヒロト:あと、最初は大阪人ってみんな面白いんだろうと思ってて、しかも自分は関西弁使えないしで、すげえ緊張してたからね。
Nakamura:そういえば今でもずっと標準語ですよね。
ヒロト:こっち来てすぐに買い物した時、おつりが300円のところを、おばちゃんに「はい、300万円」って言われて、「まじでウルフルズだ!」って(笑)「すげえとこ来たな〜本当に言うんだ〜」って驚いた(笑)
ー(関西人スタッフ)え!?関西以外では言わないんですか?
ヒロト: 言わないよ!すげえびっくりしたもん!でも半年くらいしたら、…言い方が難しいんだけど、関西人だからって、なんというか全員が面白いわけじゃないってわかってきて(笑)
Nakamura:(笑)
ヒロト:なんとなく、だったら俺は標準語のままでいいや、これで行こうって思えて。
Nakamura:なるほどね〜。
ー中村さんは神奈川県ご出身ですよね。
Nakamura:そう、厚木市です。神奈川って言っても全然都会じゃなくて、学生時代はパルコが唯一の溜まり場でした。
ヒロト:溜まり場(笑)俺が熊本にいた時はダイエーだったんだよね。
Nakamura:ダイエーあった!
ヒロト:ダイエーのフードコートみたいなところで他の学校の女の子と会ったりとか。
Nakamura:ひゃ〜懐かしい!あ、ヒロトさん、そこいいかもしれない。撮ってあげるね。
ヒロト:これ?ありなの?中島ヒロトが50円みたいになってるよ?
Nakamura:すごくいい!(笑)
ヒロト:俺、写真全然撮ってないのにEmiちゃんめっちゃ撮るじゃん…。
Nakamura:1/3くらい終わってますよ。
ヒロト:え〜俺まだ0枚だよ…。撮るの苦手なんだよな〜。
Nakamura:意外!
ーNakamuraさんは写真お好きですよね。
Nakamura:好きですね。フィルムで撮ったりとか。
ヒロト:まじで、すごいじゃん!お、これがよく行く弁当屋さん。
ヒロト:この鮭のやつが一番好き。こんにちは〜!WEBの取材してて。撮っていいですか?
ヒロト:初めて撮ったのが弁当っていう(笑)
Nakamura:しかも、いつも食べてるお弁当(笑)
ヒロト:ありがとうございます!また来ますね〜。
ーおふたりとも、料理はされますか?
Nakamura:好きなんですけど、別に上手くもなくて。超適当なんですよ。
ヒロト:何が得意?例えば俺に作るなら?
Nakamura:私が大好きな、ゴボウと、ひき肉と…あと青唐辛子とかがあったら最高。それを、味噌と炒めたやつ。なんていう料理かは知らないですけど(笑)ご飯に合わせて食べると美味しいですよ。
ヒロト:いいじゃん!
Nakamura:でもちゃんと計って料理するっていうことが全然できなくて。
ヒロト:できる人はいいけどさ、料理ができないとか、なんか味がうまくいかないって言う人ってさ…すっごい偉そうなこと言うと、「ちゃんと計って!」って思うんだよ。
Nakamura:え、ヒロトさん量って料理するの?
ヒロト:俺は毎日料理するわけでも、なんでも作れるわけでもないけど、するときはちゃんと料理本の通りに計りますよ。そしたらやっぱりめちゃめちゃ美味しいんだよ。
Nakamura:まず、本を見て料理するんだ!
ヒロト:たまにだからね。でも毎日料理する奥様とかはね…。
Nakamura:やってられませんっ!だって本当に大変なんですよ。私もお菓子作りだったらちゃんと計るけど、普通の料理は基本的に計らないから、毎回味が違う。家庭料理はそれでいいんですよ〜(笑)
ーこの辺りは古本屋さんと喫茶店が多いですね。
ヒロト:喫茶店は仕事でもプライベートでもよく行くんですけど、古本屋はあんまり行かないな…。待ち時間にフラっと入ることもあるんだけど、本、全然読まないから、すーっと何も手に取らず出て来ちゃうんです。
Nakamura:本、読みそうなのに。
ヒロト:ぜんっぜん読まないの。映画とかは見るけど。文字って、すごい影響を受けちゃいそうで。
Nakamura:影響ってお仕事に、ですか?
ヒロト:だってラジオで自分のことみたいに喋っちゃったら嫌じゃん!ニュートラルにいたいなって思うので。
Nakamura:なるほど。やっぱりそういうことも気にされてるんですね。あ、食パン!私パン派なんですよ。
ヒロト:俺は食べたことないけど、美味しいらしいよ。
Nakamura:ちゃんと写真撮りました?
ヒロト:あ、全然撮ってねえや。
Nakamura:まだお弁当しか撮ってないじゃないですか(笑)
△つられて撮り出すヒロトさん
Nakamura:私も喫茶店はよく行きますよ。歌詞を考える時とか。家で一人でやってると、どんどん暗い方向に行くんですよ。
ヒロト:なんかわかる気がする(笑)
Nakamura:喫茶店に行って、横でサラリーマンの方とか若い女の子が喋ってるのをなんとなーく聞いて(笑)、インプットしたり気持ちを切り替えたりしてます。書かないと落ち着かないので、思いついたことはメモしたり。
ヒロト:俺は逆で、書かないようにしてるの。書くと読んじゃうから。
Nakamura:ラジオでってこと?え、メモ読まないんですか?
ヒロト:思いついたこと書き留めちゃうと、話す前に用意しちゃうというか構えちゃうんですよ。当日に話すトーク内容にあえて優先順位をつけないようにするために、メモはラジオブースに持って入らないようにしてるんです。
△Nakamuraさん「気持ち悪い!」 ヒロトさん「そりゃ気持ち悪いよ!」
ヒロト:何時までにこの内容を入れてくださいとか、事務的なお知らせとか、絶対読まないといけないことはメモして読むけど。トークの部分は、書いた後にもっと面白いこと思いついたら悔しいじゃん。
Nakamura:そうなんだ〜!
ヒロト:あと、映画の試写会に呼んでもらったりもするんですけど、まだ誰も見てない映画の感想を言っちゃう、とかもすごく苦手で。俺が紹介した映画をもしリスナーさんがその日に見に行きたくなったら、すぐ行って欲しいんだよね。
Nakamura:「今すぐ見たいのに!」ってなっちゃいますもんね。
ヒロト:公開前に紹介してくださいってよく言われるし、気持ちはすっごいわかるんだけど、俺は必ず公開後に紹介してます。
Nakamura:こだわりだなあ〜。あ、ようちゃん!
ーようちゃん?
ヒロト:Emiちゃん、吉田羊さんと仲良しなんですよ。
Nakamura:ツーショット!送ってあげよう。
ヒロト:俺もちゃんと写真撮らなきゃな…。
Nakamura:ずっと言ってる(笑)
左/WISDOM Maple Brown(廃盤)
右/HEIDI Crazy Horse
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