NAOTスタッフが「一緒にお散歩したい!」と思った方と、ぶらぶら街を歩きつつ、話をしつつ、目に留まったものをパシャりと写真におさめていただくこの企画。
なんだか素敵なあのひとは、どんな景色を見てるんだろう?
どんなことにクスッとして、どんなことを呟くんだろう?
第7弾はロケやテレビ中継でおなじみ、某有名テレビ局がシンボルの東京・お台場が舞台。
ミュージシャンの藤原さくらさんと、以前HummingNAOTにもご寄稿くださった折坂悠太さんにぶらりお散歩いただきました。
今回は、その後編をお届けします。(前編の様子はこちらから)
とりとめのない会話のなかに、それぞれの日常が垣間見える…ような気がするお散歩トーク。
それでは、どうぞ。
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折坂:埠頭っていいですよね。
藤原:ねー。…このおじさん、めっちゃ優しそうですね。

折坂:ほんとだね(笑)

折坂:埠頭のクレーンってさ、船からコンテナ持ち上げて下ろして…って働いてていいよね。ずっと見てられる。うちの子、いま機関車トーマスにすごいはまってるんですけど、フランキーっていうクレーンのキャラクターがいるんです。
藤原:お子さんはフランキーが一番好き?
折坂:いや、フランキー好きなのはうちの奥さんです。彼女は労働車が好きで(笑)


ーー 藤原さんは今年の初めにアナログ盤のレコードを出されてますよね。
藤原:そうですね、ずっと前から出したくて。2018年にリリースした『green』と『red』というEPのアナログ盤を今年の初めに出しました。ジャケットのイラストもデビューの時からずっと同じ方に描いてもらってるんですけど、もうかわいくって…。折坂くんは、アナログ盤って出しました?
折坂:僕は『平成』のアナログ盤を4月にリリースしました。CDジャケット写真を撮った時から、これはたぶんアナログ盤になるだろうなって思ってました。コンセプト的にも、「アナログ盤をCD化した輸入盤みたいなCD」だったし。

ーー いまアナログ盤で音楽を聴く方って、そんなに多くないですよね。
折坂:そうですね、僕も音楽を始めてからです。
藤原:うちはもともとお父さんが聴いてて。でも私自身は最初、プレーヤーの使い方がわかんなくて。お父さんのを使わせてもらった時に針の先についてるダイヤを壊しちゃったから、それから使わせてもらえなくなっちゃって…(笑)東京に来てから自分でプレーヤーを買いました。
折坂くんは、カセットテープは出してないんですか?
折坂:出してないけど、カセットってすごい音が良いよね。
藤原:そう、凄く良いんですよね〜。いつかは出したいです。

ーー 良いというのは、音が歪んでたりちょっとレトロな感じが、味があるってことですか?
折坂:そういう良さもあるし、サンプリングレートの違いというか、データが圧縮されてないから、もう音自体が良いんですよ。カセットプレーヤーにもよるけど。プレーヤー自体持ってる人も、もう少ないのかな?
僕は最近ハンディのカセットプレーヤーを買って、結構持ち歩いてます。
藤原:私もプレーヤー買ったんですけど、ハンディ良いなあ!
折坂:普通の現行品で、ラジオもついてるやつ。全然いい音ではなくてチープなやつですけど。友達が出してるテープとか、新しいやつを聴いてます。


藤原:この辺お台場っぽいな〜。あ、全然関係ないんですけど、あそこにあるフジテレビの建物、あの球が2つあるとずっと思ってたんです。
折坂:どういうこと?(笑)1つだよね?

藤原:自分でもわかんないんですけど…。でも絶対左右に1つずつ、2つあると思い込んでて(笑)フジテレビの番組に出演した時、あの球の中で収録したことがあって。以前出演した時に「これ左右どっち側の球ですか?」って聞いたら「え?ちょっと待って」みたいになって。みんな困ってた。
折坂:なんでそうなった(笑)

藤原:お、あのヘリコプター、UFOっぽくないですか?
折坂:え、どれどれ?
ーー UFOは存在すると思いますか?
藤原:思います!わたし宇宙系が、SFがめっちゃ好きです。映画の『インターステラー』観ました?
折坂:インターステラーいいですよねー…!観た後、1ヶ月くらい抜けなかったですもん。作品の中で、主人公のクーパーがブラックホールから物を動かすシーンがあるじゃないですか。なのでうちでは、物が完全にここにあったはずなのにいま無いって時は、絶対クーパーがやったんだってことになってて。冷蔵庫にマヨネーズがないとか、「クーパー案件だ」って(笑)
*クーパー…映画インターステラーの主人公。元宇宙飛行士で、現在はトウモロコシ農場を営んでいる。
藤原:わかる、あれは抜けない(笑)インターステラーの対極にある感じの『ギャラクシークエスト』っていうSFギャグ映画があって、それも良いですよ〜。
折坂:うそ、観てみる。

藤原:あ、ごめんなさい、子供の表示踏んじゃった…!
折坂:僕は子供いるんで心が痛みます…(笑)
藤原:すみません(笑)トーマス好きなお子さん、いま何歳ですっけ?
折坂:もうすぐ3歳です。

ーー お子さんが生まれたことで、歌詞や曲に影響はありましたか?
折坂:ちょうど生まれる前から後にかけて製作していたアルバムがあって、それには結構出てるかもしれないですね。
藤原:『平成』ですか?
折坂:その前の『たむけ』ってアルバムです。他の人に、違うねと言われるわけではないから、聞いてもわからないと思うんですけどね。
自分ではモロにそういう歌だと思ってても、みんな案外いろいろな解釈で聴いてくださってて。それが一番理想的かなと思ってます。あんまり「これは子供の歌!」っていうのも僕はちょっと違うかなと思うので。

藤原「この車止め、凄くスタイリッシュじゃないですか?」 折坂「ほんとだ、ナナメ!」

ーー 藤原さんは歌詞に結構幅がありますよね。明るいものからシリアスなものまで。
藤原:そうですね。でも表に出てるのがそうなってるだけで、暗い曲もっとありますよ。ボツになってるだけで、昔は結構なんでも歌にしてたから。
『猫にさわれない』って曲とか。私、猫アレルギーなんですよね(笑)
折坂:(笑)
藤原:『シャンプーだけなくなるの早すぎる』とか。
折坂:いいじゃん!暗い曲集出そうよ。多分それ出したら、泣く人いると思うよ。

ーー 最後になりますが、あなたにとってお散歩とは?
折坂:なんでしょうねー…。「仕事」かな。普通に会社で働いてる人みたいに、いわゆる”一生懸命働く人像”みたいなのがあるじゃないですか。でも僕はそれが向いてなくて、会社員ができないんですよ。
だから何もしてない時間に色々取り込むのが仕事と思ってて。「いま仕事してます」って言って、いつも散歩してます。
藤原:確かにそうですよね。なんだろ、音楽って曖昧じゃないですか。仕事なのか仕事じゃないのか。すごく悲しくてもそれは歌になるし、ディズニーランドで遊んで歌ができることがあるかもしれないじゃない。
折坂:わかる。それがしんどい時もある。
藤原:ね。私にとっての散歩はなんだろう…。快感?(笑)
ーー すごいの出てきましたね(笑)
藤原:なんだろ、自分でもよくわかんないんですけど。夜に友達と、それこそたこ焼きパーティーとかして、コンビニにアイス買いに行って、帰りに公園寄って…。そういうの好きです。
こう聞くとめっちゃ青春してますね(笑)
ーー 最後はお二人ともかなり意外なお答えでした。今日は寒い中ありがとうございました!
藤原:この寒さ…コートのない彼は大丈夫だったんでしょうか…。
折坂:大丈夫、寒くないって!(笑)


手前/EIGER Buffalo Leather 奥/DANIELA Walnut
第8弾は、2019年6月公開予定です。













