Column

あの人の靴、育てる靴 Vol.2 Kanocoさん

 
 
私たちはこれまで、NAOTの靴を通じて、たくさんの方に出会ってきました。
「憧れのあの人は、普段どんなふうに履いて、どんな風に育てているのだろう?」
そんな興味から、NAOTの靴を愛用してくださっている方にお話を伺う連載、「あの人の靴、育てる靴」をスタートしました。
 
第2回は、イベントのイメージモデルを務めいていただいてから、NAOTと長く深いご縁のあるモデルのKanocoさん。WEB記事「さんぽびより」やYouTube企画「ナオトのリズム」(配信期間終了)でも度々お力をお借りしました。
 
あの時のあの靴はどうなったのかな?今、どんな風に履いてくださっているのかな?
気になるKanocoさんのNAOTの靴について伺いました。
 
 

 
 
| つい手が伸びた靴
 
ー数年前にNAOTと奈良の靴下屋さんがコラボしてイベント出店させていただくことになった時に、モデルとしてご協力いただいたのがKanocoさんとのご縁の始まりだったんですよね。その後2018年にNAOTマガジン「さんぽびより」にご出演いただいて。
 

 
ありましたね!撮影は3月だったのに、雪が降っていて。寒い寒いしか言っていない気がする。でも楽しかったです~。
 
ーありがとうございます。その時にOLGA Matt Blackを選んでいただいたんですよね。選んでいただいた決め手は何だったんでしょうか?
 

 
そうか、1足目はIRISではなくOLGAだったんですよね。多分、その時、サボというものを持っていなくて、どうやって履いたらいいのかわからなかったんだと思います。
 
だから、ストラップシューズのOLGAを選んだのかな。ストラップシューズは以前からよく履いていたのと、黒い革靴が好きだったのもあって馴染みがあったんだと思います。さらに、古着のワンピースなんかがすごく好きな時期だったというのもあって、洋服にも合うな、と。撮影の時にも、多分花柄のワンピースを着ていましたよね。
 
ーはい。黒いコートと。
 
そうそう、懐かしい。
 

△never young beachのボーカル・安部勇磨さんとのさんぽ中にコロッケをぱくり。(2018年撮影)
 
ーその後、NAOTのYouTube連動企画「ナオトのリズム」にもご出演いただいて。その際に、IRIS Whiteをお迎えいただいたんですよね。そのとき選んでいただいた決め手は覚えていらっしゃいますか?
 
4年前ですか。もう当たり前のように履いてしまっていて、記憶が曖昧ですね(笑)
 
多分、その時はもう、IRISの履き心地を知っている時だったんですよね。撮影でも、スタイリストさんが合わせてくれたりしたので。だから、自然とIRISに手が伸びたんだと思います。
 

 
ーIRISはサイズと色味違いで2足持ってくださっていますよね。
 
あ、そうなんですよ。靴下を重ね履きするために、Matt BlackカラーはWhiteカラーより1サイズ上を購入したんです。でも、最近はもう靴下の重ね履きをしている余裕もなくて。ちょっと大きいんですよね…(笑)
 
ー実は、IRISはインソールを外していただけるので、その下に薄手の市販の中敷を敷き込んでいただけるんですよ。甲周りの下にだけ中敷を切って入れていただくだけで、フィット感は増すと思います。
 
なるほど。それはすごいです。中敷入れ込むの、すぐしたい。このサイズも、妊娠中に冷えとりをしているときは本当に助かりました。「とにかく冷やさないように!」って言われていて、当時は靴下をいっぱい履いていたので。
 
| 抱っこ紐とIRIS
 

 
ー妊娠中の冷えとりをきっかけにもう1足IRISをお求めいただいたんですね。ご出産、本当におめでとうございます。お子様と一緒に、IRISでどこかおでかけいただきましたか?
 
もう、毎日(笑)ベビーカーの時も、抱っこ紐の時も履いていますよ。私は、雨の日以外は子どもと一緒に外に出るようにしているんです。と言っても、出かけるのは散歩とスーパーの買い物くらいなんですけどね。
 

 
今はまだ子どもが歩かないので私が歩いているだけなんですけど、子どもが歩き始めたらベルトストラップ部分を後ろに回して、追いかけられるようにしてもいいんじゃないかなって。まあ、IRISは不思議なくらい脱げないので、わざわざしなくてもいいかなとも思うんですけどね。
 
ーでは、今一番履いていただいてるNAOTの靴はIRIS Whiteですか?
 
最近はそうですね。でもOLGAも履いてるしな…(笑)ちょっと決められないけど。すごい馴染んでるんですよ。これもすぐに履けちゃいます。
 

 
NAOTの靴がなかったらどうやって生きてたんだろうっていうくらい、すごく生活に馴染んでいますね。
他にどんな選択肢があるんだろうっていうくらい。
 
| この靴にはこの服
 

 
ーKanocoさんのコーディネートについても教えてください。普段どのように組み立てられますか?
 
服や靴を選ぶときに一番考えるのは、「その日会う人」ですね。特に洋服はそうで、「この人に会うから、この服を着よう」となることが多いです。お会いする人がピンクが好きな人だったら、「今日はピンクを着て行こう」とかね。でも、靴から考えることも多いですよ。お天気や行き先、歩く距離から「この靴にしよう」みたいな。
 
IRIS Whiteは、白のボトムスと合わせていることが多いと思います。IRISはスカートでもパンツでも合わせちゃいますね。
 

 
ー今日はお洋服も真っ白で合わせていただいていますね。
 
そうなんです。コラボ商品として2022年6月に発売されたんですけど、本当に肌触りが良くてこだわりがぎゅっと詰まった洋服なんですよ。すごく気に入っていて。この真っ白な服も、着ない人にとってはきっと冒険だと思うんですけどね。
 
ー「カレー食べられないわ」とか。
 
そうですね(笑)気にせず食べたらいいんですけどね。特に私は、本当に汚れを気にしない人間なので。だから、マキシ丈ずるずるで裾が擦れて汚れちゃってもいいやって思っています。
 

 
キッチンのエプロンも真っ白なんですよ。でも、むしろ汚したいと思っています。なんか、醤油とかケチャップとか、エプロンに染み付いていくのもいいなと思っていて。それも思い出になるな、みたいな。思い出重視の人間なので。
「思い出を作るのが人生だ」って母が言っていて。それをずっと頭に置いて生きているんです。
 
ーすごく素敵なお言葉ですね。
 
私にとって、本当に大事な言葉なんですよ。
 
ちなみに、OLGAは私の中でワンピース担当なんです。さんぽびよりのときの組み合わせと一緒。思い出があるし、きっと、ずっとその組み合わせが好きなんですね。
 
 
| お気に入りの1足
 

 
OLGAも、履き始めてもう4年かあ。意外と綺麗に履いていますね。内側だけ、擦っちゃっているのかな。
 
ーお手入れは普段どんな感じでされていますか?
 
全然、何もしてない…(笑)あまり大きな声で言えないんですけれども。
 

 
ーいえいえ、大丈夫です。最近よく履いていただいているIRIS Whiteも、お手入れはあまり…?
 
うーん、あまり…。でも雨とかに濡れちゃったり、汚れたら拭くくらいの最低限のお手入れでも十分綺麗なんですよね。
 
洋服もそうなんですけど、白って意外とお手入れしやすいんじゃないかなって思っていて。まあ、ちゃんとはしていないんですけれど…(笑) IRIS Whiteは真っ白よりも履き込んでちょっと汚れてきた方が馴染むな、と思っていて。真っ白だと…ちょっと緊張しちゃいますよね。なんか洋服も綺麗なものを着ていないとダメな気がして。
 

 
ー確かに、履きこまれた姿からは刻まれた思い出も感じられてどこか安心しますね。IRIS Whiteは先日修理のためにお預けいただきましたよね。
 
そうですね。直るのであれば是非お願いしたいと思って。
 
ーありがとうございます。修理しながら大切に履いていただけているのが、本当に嬉しいです。Kanocoさんの洋服や靴との付き合い方についてもお伺いしたく…。たくさんのものがある方、それとも厳選されたお気に入りのものが少しある方、どちらが嬉しいですか?
 

 
ああ〜。気に入ったものがたくさんかな。とても、ちょっととは言えないような量があるなと思って(笑)でも、気に入ったらずっと長く使います。
 
靴はなかなか壊れないので修理に出したのは初めてだったのですが、洋服は、100年前のものとかだと本当にすぐ破れるんですよ。袖通しただけでビリッて。そういうものも、もう何回修理すればいいんだろうと思いながら、裏に何枚も布を貼って、補強するんです。気に入ると、本当に手放せないんですよね。
 

 
ー「お気に入り」になる基準はありますか?
 
お気に入りの基準は、結構明確にあります。「思い出がそこにあるか」ですね。
 
例えば「これを着て誰かに会いに行こう」などといった理由がないと、あまり購入にも至らないんですよ。もちろん、その商品に一目惚れしたら別なんですけど。
 
身につけていく中でも「ここのお店を誰かに教えてもらった」とか、「あの時、これを身につけて実家に帰ったな」とか、そういう身近な思い出が詰まっていることが大事なんですよね。
 

 
ーなるほど。思い出を重ねるなかで「お気に入り」になっていくのですね。では、最後の質問をさせてください。「お気に入り」の1足を一言で表していただくと?
 

 

 
 

 
ー「お気に入り」の1足について、メモもしてきてくださっていたんですね。
 
今、考えてきていたのと違う言葉にしようか悩んでいて。「相棒」とか…「これからも一緒にく・ら・そ・う・ね」もいいなと思ったんですけど(笑)でも思い出の話いっぱいしたからな。そのままでいきます。
 

 
文字で書こうと思っているんです。私ちょっと…絵はだめなので…。
ふふ。すごい、余白がいっぱい。なんか描きたいけど、やめとこう。
 
…字、合ってます?
 

 
ーばっちりです!とってもチャーミングで素敵なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
 
 
履く人の数だけある、靴とのストーリー。
これからも、素敵な方の“NAOTの育て方”をご紹介していきます。
次回もぜひ、お楽しみに!
 
撮影場所:pivoine
 
 

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